北朝鮮文化を韓国が劣化コピーして専門家が失望感を表明 何もかもがダメダメだ
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、今年に入って「北朝鮮への個別観光」を推進する方針を打ち出している。「赤化統一」の空気を読んだのか、ソウルの繁華街には「平壌(ピョンヤン)酒場」なる居酒屋がオープンし、話題になっているという。北朝鮮ウオッチャーの金正太郎氏が、「北酒場」の実態をリポートする。
平壌酒場は、おしゃれな若者が集まる学生街「弘大(ホンデ)」の外れにあった。店内には、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長率いる北朝鮮の宣伝画や、聖なる山・白頭山(ペクトゥサン)の写真が飾られており、若者たちで1、2階の計100席以上がほぼ満員だった。
メニューを見ると、「チヂミ」や「キムチ鍋」といった普通の韓国料理のほか、北朝鮮らしい「人造肉飯」や「温じゃがいも餅」「豆腐飯」などが並んでいた。「注意・南の味とは違います。100%北の味」という記述もあった。
「人造肉」とは大豆油の絞りかすを伸ばして生地にして、餅米や春雨を挟んだ食べ物だ。北朝鮮が食糧難で「苦難の行軍」と呼ばれた1990年代、命をつなぐために生み出されたサバイバルフードである。
だが、平壌酒場で出てきた「人造肉」などの食事や、ビールや焼酎といった北朝鮮系メニューは、どれも本場の味とは違っていた。
店内には、洋楽やKポップが流れ、給仕する女性はチマチョゴリにスニーカー履きと、北朝鮮っぽさを感じない。長年の「北朝鮮マニア」としては正直興ざめした。
同店に向かう途中、「文在寅の国はどこか?」「文在寅はひたすら国を金正恩に捧げる考えだけ!」といった手書きのプラカードを掲げた保守系のデモ隊とすれ違った。平壌酒場に集まる若者には、こうした危機感はないようだ。
かつての「反共教育」を忘れた世代の危うさを感じた。
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200222/for2002220001-n1.html
2月22日