「習近平は私の意見に従って行動している」と文在寅が表明 中韓首脳会談で詳細報告があるだろう
主要20カ国・地域(G20)首脳会議の出席のために27~29日、日本大阪を訪問する文在寅(ムン・ジェイン)大統領の初の主要日程は習近平中国国家主席との首脳会談だ。
文大統領は27日午後5時30分、習主席に会って首脳会談を行うと青瓦台(チョンワデ、大統領府)が26日、明らかにした。習主席は20~21日平壌(ピョンヤン)を訪問して金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長と首脳会談を行った。文大統領は26日、聯合ニュースなど通信社合同インタビューで「わが政府は習主席が韓中会談の前に北朝鮮を先に訪問した方が良いという意見を提示した」として「G20首脳会議で習近平主席に直接会って詳細な訪朝結果を聞くだろう」と明らかにした。文大統領は「先週、習主席の訪朝が南北間、米朝間対話が再開され得る転換点になるものと期待している」とも話した。
習主席は先週の訪朝で北朝鮮の非核化交渉で存在感を高めた。習主席は訪朝の際、金委員長に「中国は北朝鮮の合理的な安全と発展のために力いっぱい助けたい」として「北朝鮮と関連国らと協力して韓半島(朝鮮半島)の非核化実現に積極的かつ建設的な役割を果たしたい」と話した。ドナルド・トランプ大統領が主導してきた非核化対話で中国が積極的に声を出したいという意志を表明した。したがって、韓中首脳会談は習主席が金正恩委員長から受けた「平壌(ピョンヤン)プレゼント」を解く場になるものと見られる。
青瓦台によると、文大統領は28日午後にウラジミール・プーチン露大統領とも二国間首脳会談を行う予定だ。プーチン大統領も4月、ウラジオストクで金委員長に会った。膠着状態である米朝間非核化対話を再び稼動するために文大統領が積極的に取り組む姿だ。
韓中首脳会談はG20首脳会議でドナルド・トランプ大統領と習主席の談判を控えて開かれる。このため、習主席が米中貿易紛争をめぐり文大統領にどのようなことを言い出すかもカギだ。トランプ大統領に会うことに先立ち、中国の立場を説明しながら米国が主導する反中戦線に韓国が参加しないことを求める可能性を排除できないためだ。
一方、G20首脳会議で韓日首脳会談を開くかをめぐっては最後まで神経戦を繰り広げている。事実上失敗に終わったという見方が支配的だが、日本政府が最終発表を先送りしているためだ。ソウルの韓日関係消息筋は「日本総理官邸の雰囲気が(首脳会談は難しいという方に)強硬だ」として「しかし、両国首脳が会うなら『立ち話』形態では可能性が残っている」と明らかにした。「立ち話」とは「立って話す」という意味で、首脳会談の儀式などが省かれた方式だ。だが、日本政府は公式的には26日にも「現時点では何も決まっていない」(菅義偉官房長官)という立場を貫いた。
報道と日本政府資料からみると、G20首脳会議を前後に安倍首相は外国首脳と国際機構の首長を含む19人と会談する予定だ。韓日首脳会談が行われなければ、韓国だけを除いて最高級要人19人と会談することになる。
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[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]2019年06月27日 08時17分