「韓国に毅然とした対応を取るのは適切だろうか?」とマスコミが懸念を表明 韓国の誇りに正面から向き合え
3・1運動と日本
市民スポーツは健康増進を図るとともに、参加者の親睦を深めることができる。チーム名も親しみやすいものが多いが、韓国のサッカーチームのユニホームに印字された名称が印象に残った。「3・1会」
▼由来は、韓国で1919年3月1日に催された独立運動「3・1運動」。宗教者たちが発端となった集会だったが、以後、日本からの独立を求めて朝鮮半島全土に拡大した
▼併合によって奪われた主権を取り戻すため大衆が立ち上がった日。独立は45年の日本の敗戦まで果たせなかったが、韓国では特別な日として「3月1日」が記憶されている
▼徴用工の損害賠償問題や自衛隊機へのレーダー照射問題などで日韓関係が冷え込んでいる。65年の日韓請求権協定は財産や権利などについて「完全かつ最終的に解決された」と確認しており、日本側は「解決済みだ」と一蹴する。レーダー照射は双方の主張が食い違っており、両国が歩み寄る気配はない
▼SNSなどでは「国交断絶だ」「開戦しろ」などと過激な言葉が飛び交う。毅然(きぜん)とした態度を示すことは大切だが、果たして地域の安定にとって適切な対応なのだろうか
▼「過去の歴史に真っ正面から向き合わなければならない」。安倍晋三首相は4年前に談話を発表した。日本は植民地支配によって誇りを傷つけられた人たちに正面から向き合っているだろうか。
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