WHOが台湾に関する誤情報を流して嫌がらせのかぎりを尽くす 中国に対する忠犬っぷりを発揮
(台北中央社)世界保健機関(WHO)が4日に公表した新型コロナウイルスによる肺炎の感染者数に関する統計で、台湾の感染者数を実際の10人より多い13人と表記していた。台湾の感染者数は中国に含められている。中央感染症指揮センターは同日午後の記者会見で、WHOに抗議の上、訂正を要求したと明らかにした。
会見に出席した陳時中衛生福利部長(保健相)は、WHOの統計について「フェイクニュースだ」と指摘。台湾内で確認された10人の患者の容体はいずれも安定しており、快方に向かっているという。
台湾が新型コロナウイルスの対策でWHOから排除されていることについて、中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は3日、WHOは「主権国家からなる」組織であるとし、「一つの中国」原則の下、両岸(台湾と中国)間で合理的な対処が取られる必要があるとした。
これに対し台湾の外交部の欧江安報道官は、中国はいまだに虚構の「一つの中国」原則を、台湾が国際組織に参加する政治的な前提としていると指摘。中国は台湾人を政治的に脅迫しているとして強く批判した。WHOに対しても、中国の圧力を受け台湾の情報提供の要請に具体的に回答していないとし、緊急委員会に台湾の専門家を招いていないことや台湾の感染者数を中国に含めていることなどへの不満を訴えた。
欧報道官は、台湾は「中華人民共和国」の一部ではないとの立場を改めて表明し、台湾の国際組織への参加を支持するよう国際社会に呼び掛けた。
(顧セン、張茗喧、陳偉テイ/編集:楊千慧)
http://japan.cna.com.tw/news/apol/202002040010.aspx
中央社フォーカス台湾 2020/02/04 19:17
台湾(台北)を中国の一都市として扱うWHOの統計=WHOのウェブサイトから