韓国で人気絶頂の「君の名は。」に『世にも無様な感想』が連発されている模様。無理矢理な難癖に日本側呆れ
■韓国で再上映された『君の名は。』現地の“ホントの評価”と意外な意見「これはポルノか?」
今月4日から、韓国で映画『君の名は。』の再上映がスタートし、話題を呼んでいる。そもそも同作は、昨年1月4日から韓国で上映され、367万4,362人を動員。韓国国内で公開された日本映画の最多観客動員数を塗り替える大ヒットを記録した。
もともと韓国では、スタジオジブリ作品をはじめ日本アニメの人気が高いが、その中でも『君の名は。』の人気は飛び抜けているのである。そして今回、韓国での初上映からちょうど1年後にアンコール上映が始まったわけだが、爆発的な人気を集めた作品だけに、韓国メディアも今回の再上映に注目している。
「劇場で再び鑑賞する『君の名は。』、見逃せない5つのポイント」(「マックスムービー」)、「『君の名は。』はどんな映画?“体が入れ替わる少年・少女の愛の物語」(「金剛日報」)、「映画『君の名は。』1月4日から再上映…“視線集中”」(「トップスターニュース」)といった具合だ。気になるのは『君の名は。』の韓国での評判だが、大ヒットを記録しただけに、内容に対する評価も軒並み高い。
例えば、韓国最大手ポータルサイトNAVERの「映画」コーナーにある観客のレビュー欄では、1月29日現在、『君の名は。』が10点満点中9.02の評価を獲得している。昨年の国内興行収入ランキング1位の『タクシー運転手 約束は海を越えて』が9.28、2位の『神と共に~罪と罰』が8.74であることと比較すると、『君の名は。』の評価、満足度の高さがわかる。
ネット上には、「人生最高の日本映画だ」「再上映してくれてうれしい。久しぶりに良い映画を観た」「OST(オリジナルサウンドトラック)だけ聴いても胸が熱くなる。3回観たけどまた観たい」といったコメントが並んでいる。中には、「瀧が三葉に会うために御神体のある山を登るシーンから彗星が落ちるまでの場面は、他のどの映画も勝てない没入感がある」「演出に声優の声、背景、音楽……最高だ」「彗星が落ちるシーンと瀧と三葉が再開する場面の曲が好き。涙が出る」など、具体的な感想もあった。
もっとも、一部では酷評も上がっている。「幼稚すぎる」「退屈で眠くなった。内容がわかりづらい」「ストーリーがありきたり。チケット代を返してほしい」「唯一良かったのは瀧の声優」「日本の国粋主義が作品の底を流れていると感じた」「日本の感性は私には合わない。主人公の二人が“君の名は!?”と声をそろえるところで吹き出してしまったよ」といったレビューも見受けられる。
また、“韓国版2ちゃんねる”といわれるネット掲示板「日刊ベストストア」(イルベ)には、「『君の名は。』を観たが…これはエロすぎる」というスレッドが立てられている。スレッドには、「男子高生が女子高生の身体を見て…女子高生は男子高生のアソコを触り…これは映画かポルノか。なぜ19禁にならないんだ」「三葉は恥ずかしくて(瀧の)顔も見られないよ。死んでしまった方がハッピーエンドだった気がする」といったコメントが寄せられている。もともと韓国は、「表現の自由を侵害している」との論争が勃発するほど「児童ポルノ法」の処罰が厳しいだけに、『君の名は。』にも敏感に反応したのかもしれない。
いずれにしても、韓国で再び関心を集めている『君の名は。』。再上映によって、その評価がどのように変わるか、注目したい。