コロナによる株価暴落で韓国年金基金が甚大な損害を被ったと発覚 収益金の殆どを失った
昨年、最高収益率を上げた国民年金が今年に入って、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)によるパンデミックへの懸念で、国内外の株式市場が急落し、収益金を大部分失ったとみられる。
1日、金融投資業界によると、国民年金の年明けから前日までで、コロナ19によって国内外の株式資産群で約62兆ウォンを損失したと予想される。 これは昨年の収益金(73兆4000億ウォン)の84%に達する規模だ。
国民年金は、国内株式と海外株式の大半を "パッシブ・インデックス・ファンド" で投資しており、市場急落はアウトパフォーム(市場収益率上回)しにくいものと評価される。
モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)先進国指数(ACWI)は、年明け以降、今月30日(現地時間)基準で21.26%急落した。 国民年金がこれを2%アウトパフォームしたと仮定しても、損失率は19.26%に達するものと見られる。
国民年金は昨年末基準で、海外株式資産群を166兆5280億ウォンも抱えている。 年明け以降、前日までの市場収益率を算術的に代入する場合、損失金の推定値は、約35兆4000億ウォン、2%アウトパフォームを仮定すれば32兆ウォンと算出される。
MSCI ACWIとは、国民年金が海外株式群収益率を比較する物差しとして使われるMSCI ACWI(韓国を除く)から韓国証券市場まで含めた指数だ。 実際の国民年金のファンド別収益率ベンチマーク(BM)ではないが、全体収益率を比較する際に使われる。 これらの指数は、比重が微々たる韓国を含める/除外する程度の差で、ほぼ同様の流れを見せている。
国民年金の国内株の物差しとして使われるコスピ指数は前日、1754.64で取引を終えた。 年明け以降、総合株価指数(コスピ)は前日まで、20.15%下落した。
国民年金は1月末基準で国内株式群が0.66%上回ったが、これを代入しても収益金の19.49%を損失したと予測される。
国民年金は昨年末基準で、国内株式資産群を132兆2610億ウォンを保有しており、マイナス20.15%を代入すれば、損失金額は26兆6500億ウォンと集計される。 楽観的にマイナス19.49%を予想すれば25兆7800億ウォンだ。
国内外の損失金額の推定値を合わせると、約62兆ウォンと予想される。 国民年金が市場収益率を上回っても約57兆8000億ウォンになる。
もちろん、国民年金が債券などを通じて一部の収益金を挽回したものと推定されるが、全般的に短期間でマイナス収益率を上げたものと予想される。
国民年金は今年1月末の収益率が0.6%だった。 国内株式群がマイナス2.92%を記録し、基金全体の収益率を下げた。 資産別では金額加重収益率基準海外債券4.04%、海外株式2.13%、代替投資1.55%、国内債券0.68%、国内株式マイナス2.92%の順となった。
コロナ19拡散への懸念が襲い始めた1月の場合、コスピの下落率が3.58%に過ぎなかった。 グローバル市場は小幅ながら上昇した。
コロナ19事態を受け、グローバル市場で安全資産である債券に資金が集中し、収益率が下がったものと見られるが、株の下落分を全て相殺するため、浮き沈みが予想される。
このため、国民年金は "コロナ19非常対策チーム" を運営する。 国内外の株式や債券、代替投資など、保有資産群に影響を及ぼしかねないリスクエクスポージャーを調べているところだ。
国民年金関係者は「市場状況が厳しいため、国民年金を含む全般的な海外年基金が収益率向上に困難を覚えている」とし「環境と市場状況をモニタリングするなど対策班運営を通じて投資資産に及ぼす影響を探っている」と説明した。
これに先立ち、国民年金は昨年、73兆4000億ウォンを稼ぎ、創立最大の収益金を記録した。 昨年、基金運用収益率は11.3%で、1999年11月基金運用本部設立以来最高値を記録した。
特に、海外株式は昨年末、米国と中国の第1段階貿易合意の妥結のニュースを受け、グローバル証券市場の上昇の勢いと為替の影響を受け、30.63%に上る収益率を記録し、基金収益金の増加を導いた。
基金運用本部は設立以後、長期的な成果の向上とリスク管理のため、投資ポートフォリオの多角化を徐々に進め、国内株式群から海外資産群に比重を移している。
NEWSIS
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=001&oid=003&aid=0009788578
翻訳元サイト
http://enjoy-japan-korea.com/archives/5773748.html
2020.04.01 06:33