韓国政府の自画自賛が僅か一日でブーメラン直撃する喜劇が発生　国際社会は韓国を絶賛しているはず

　新型コロナウイルス感染症が韓国内の地域社会で広がっている中、与党・共に民主党と政府に非常ランプがともった。政府と青瓦台、そして与党はこれまで政府の対応を「世界的な模範事例」と自ら評価し、野党やマスコミの批判には「無責任な扇動」「一部のマスコミが恐怖・不安を膨らませている」と言っていた。

　共に民主党の李海チャン（イ・ヘチャン）代表は19日の党会議で、「感染者が出て1カ月になったが、これまで政府も一生懸命やってきたし、国民の皆さんもよく対応している」と自画自賛を続けた。

　出入国管理を総括する秋美愛（チュ・ミエ）法務部長官は同日のラジオ番組のインタビューで、「国際社会も韓国の感染拡大遮断について、かなり効果があると評価をしている」と述べた。

　政府と与党はこれまで、声をそろえて「国内防疫は成功」と主張してきた。文在寅（ムン・ジェイン）大統領は13日、経済関係者との懇談会で、「国内での防疫管理はある程度安定した段階に入ったようだ。COVID-19は間もなく終息する」と述べた。李海チャン代表は17日、「世界保健機関（WHO）が韓国政府にCOVID-19関連資料を要請するほど、我々の防疫や医療体系、市民意識は世界レベルだ」と言った。

　また、防疫網の穴を指摘し、「中国人観光客の流入を防ぐべきだ」と主張した野党に対しては、「ポピュリズム扇動」だとした。文在寅大統領は17日の業務報告時、「一部マスコミを通じて過度に恐怖や不安が膨らみ、経済心理や消費心理が極度に委縮するという残念な点も残る」と述べた。

　共に民主党の朴洸オン（パク・クァンオン）最高委員も先月29日、「国境を封鎖しようという極右ポピュリズム主張は実効性もないし、国際基準にも合わない。自由韓国党（現：未来統合党）がこの問題を政治攻勢の材料としていることは非常に遺憾だ」と語った。共に民主党は先月31日に「虚偽操作情報対策特別委員会」を開き、「新型コロナウイルスより危険なのは虚偽操作情報」と明らかにし、これを遮断するとしている。

　しかし、感染者が多数報告された18日、丁世均（チョン・セギュン）首相は政府ソウル庁舎で行われた対策会議で、「韓国でも感染経路を見つけるのが難しい事例が出ている。今後、より綿密に地域社会における防疫網を張り、いっそう強固な防疫態勢を点検する」と述べた。

チョン・ソクウ記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/02/20/2020022080095.html
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版 2020/02/20 11:30

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