武漢肺炎による中国人激減に京都人が辛辣すぎる意見を漏らす 静かな状況がずっと続けばいいのに
突如、中国からもたらされた災厄。どうして日本はこうも隣国に振り回されなければならないのかと嘆きたくなるが、転んでもタダでは起きないのが大人の知恵だ。新型肺炎騒動を、我が国のあり方を見直す「奇貨」としたいところである。
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〈観光地、広がる不安〉(2月2日付毎日新聞)
〈観光地 閑散〉(同日付産経新聞)
「新型肺炎ショック」は観光業者にも広がっている。
目下、政府は「2020年に訪日外国人旅行者数4千万人」の大方針を掲げているが、今回のウイルスによって中国は団体旅行を禁じた上に、日本も湖北省発行のパスポートを持つ中国人の入国拒否を決め、これで「4千万人」達成は事実上不可能となった。昨年、3188万人だった訪日外国人旅行者のうち、中国人は約960万人で全体の約3割を占める一番の「上客」。その少なからぬ部分が失われることになるのだから、観光業者が俯(うつむ)くのも当然だ。
一方、舞妓さんが外国人観光客のストーカー被害に遭うなど「観光公害」に悩まされてきた京都の祇園からは、こんな声も聞こえる。
「コロナウイルスが騒ぎになってから、中国系の団体旅行客の姿はなくなりました。おかげで、毎日渋滞していた四条通りや東大路通りが今はスムーズに通行できます。私たち祇園の人間は、『10年前の静かな祇園が戻ってきたみたいやなあ』『このくらいのお客さんの数がちょうどええなあ』と感慨深く話し合っています。不謹慎かもしれませんけど、この静かな状況がずっと続けばいいのになと。率直に言って、中国をはじめとするアジア系の方はマナーの悪い方もおられました」(祇園町南側地区協議会の太田磯一幹事)
元経産官僚の古賀茂明氏が後を受ける。
「インバウンドを増やすこと自体は悪いことではない。しかし、今の日本の経済政策は『インバウンド一本足打法』になっていて、今回のような事態になると他でカバーできない脆(もろ)さを抱えています。そもそも『数』だけを求めると観光公害という弊害を生む。単に安いツアーで多くの観光客を呼ぶのではなく、料金が高くても来てくれる観光客を増やす、インバウンドの『質』を重視した政策に方向転換していくべきでしょう」
日本の経済が「外国人頼み」でいいのか。ウイルスの猛威が襲う今こそ、我々は顔を突き合わせて徹底的に話し合うべきなのかもしれない。マスクをしながら――。
https://news.livedoor.com/article/detail/17820055/
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