「習近平の国賓訪問が直前でドタキャンされる恐れがある」と政府関係者が指摘 既に日中会談のいくつかは白紙
中国外交トップ来日延期か 習氏国賓日程に影響も 新型肺炎拡大
毎日新聞2020年2月9日 07時00分(最終更新 2月9日 07時00分)
https://mainichi.jp/articles/20200208/k00/00m/030/259000c
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日中両政府が「2月中」で調整していた中国外交担当トップの楊潔?(ようけつち)中国共産党政治局員の日本訪問が延期される公算が大きくなった。複数の日中関係筋が明らかにした。4月の予定の習近平国家主席の国賓訪日に向けた協議が遅れ、習氏の訪日時期にも影響する可能性がある。
当初は楊氏が2月上旬に日本を訪れ、約2カ月後の4月上旬で調整している習氏の訪日に向けて日本側と協議する予定だった。安倍晋三首相との首脳会談の議題や、1972年の日中共同声明などに続く「第5の政治文書」への対応などが議題となる方向だった。ただ、中国国内での新型コロナウイルスの感染者が3万人を超えるなど事態が急速に悪化。日中関係筋によると楊氏の訪日に加え、検討していた王毅外相の訪日も白紙の状態という。
一方、習氏の訪日は、日本側は予定通り実施したい考えだ。中国側にも訪日を成功させて、肺炎への初動対応を巡る批判を抑えたい思惑があるとされる。中国外務省の華春瑩報道局長は3日に「重要な外交日程を順調に進める」と語り、菅義偉官房長官も5日の記者会見で「予定通り行うべく準備を粛々と進めており、日本から延期を求めることは想定していない」と足並みをそろえた。
ただ、中国国内では3月5日に開幕予定の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が遅れるとの観測も出始めている。仮に全人代の日程変更があれば、習氏訪日の延期も避けがたくなりそうだ。日本政府関係者は「直前で『ドタキャン』になる可能性もある」と話している。【田所柳子、青木純】
