武漢肺炎の国内感染者が入院せずにホテルに滞在したと判明　滞在中のホテルの名前は公表せず

日本では3例目の感染を確認。欧州や南半球でも初めて感染者が確認され、世界規模での感染拡大が続いた。中国は発生した湖北省武漢に軍の医療部隊を投入。観光地では行事の中止も相次ぐなど、異例の春節（旧正月）を迎えた。

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中国政府によると、中国本土での重症者は237人に上る。中国メディアは25日、武漢の医師が同日死亡したと報じた。新型肺炎の疑いがあるという。人民解放軍は24日深夜、陸海空軍の計450人の医療部隊を武漢に送り込んだ。武漢では医療従事者も感染しており、治療態勢を整える。

日本で新たに感染が確認されたのは、18日に来日した武漢の女性。女性は21日夜からせきと熱が出て、23日に都内の医療機関を受診。国立感染症研究所で検査の結果、陽性だった。女性は発熱したが症状が軽いため入院せず、宿泊先ホテルに滞在していたと明らかにした。一緒に来日した家族ら3人に症状はみられず、経過を観察する。

フランスではパリと南西部ボルドーで3人、オーストラリアでは中国籍の男性1人、マレーシアでは3人の感染者が確認された。米国では武漢を訪問した女性の感染が新たに分かり、感染者は2人となった。

中国政府は感染拡大阻止のため厳戒態勢を敷き、外出しないよう呼び掛けている。北京では伝統的な縁日「廟（びょう）会」が中止。上海市当局は25日、「2」が並び縁起が良いとされ混雑が予想される2月2日の婚姻登記を受け付けないと発表した。

北海道大の研究チームは25日、武漢市内だけで5000人を超える可能性が高いとの推計をまとめた。中国のチームは24日、中国・深■市で無症状の感染者が見つかったと英医学誌に発表。自覚のないまま、多くの人に接触し、感染を広げる恐れがある。

24日付米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、武漢市で、封鎖直前まで当局幹部が春節到来を祝うコンサートに出席。19日には1万人以上の家族を集めた当局主催とみられる宴会も開かれたといい、市民らから批判の声が上がっていると伝えた。

※■は土ヘンに川

[2020年1月25日19時43分]
https://www.nikkansports.com/general/news/202001250000740.html