グレタ・トゥンベリの影響で日本が欧州より優位に立つ皮肉な事態 日本企業に勝機が出てきた?
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2020年世界を読む:グレタさん現象、欧州より日本企業に勝機
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2019年、世界中のメディアがスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんの一挙手一投足を追いかけた。12月にグレタさんがスペインで開催された第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)に出席するために、米国からポルトガルにヨットで到着した際には、英公共放送BBCはライブ映像付きで速報を流していたほどだ。
グレタさんは18年から金曜日に学校を休み、スウェーデン議会の外で気候変動対策を呼びかけるストライキをしており、19年の初めは主に欧州で話題となり、欧州各地で共感する若者によるストライキが熱を帯びて広がっていった。
世界中で脚光を浴びるようになったのは9月からだ。国連本部の気候変動サミットで各国首脳を前に対して、「私たちは大量絶滅のとば口にいる。しかし、あなたたちが話すのはお金や経済発展が続くというおとぎ話ばかりだ」「失敗したら私たちは許しません」と声を震わせながら非難したことが全世界に配信され、日本での報道も増えた。米タイム誌による年末恒例の「今年の人」にも選ばれ、雑誌の表紙を飾った。19年は「グレタさん現象」が世界を席巻したと言える。
確かに若者たちはグレタさんの問題意識と行動力に共感し、声をあげている。ストライキへの参加者数などは分からないが、実際に英国、フランス、ベルギー、イタリアなど欧州各地で若者たちのストライキを見た。路上で楽器を鳴らしたり、歌ったりしながらも、気候変動対策を訴える若者たちは真剣だった。
若者は環境問題を感じやすいのだろうか。我が家の息子も普段は聞き分けがいい方ではないが、環境問題には敏感だ。それが欧州在住のため教師が環境教育に熱心だからなのか、子供特有の感性なのかは分からない。