「予想外の強硬処分で大学の単位を落としそう」と公邸侵入犯が泣き言を吐く 軽い処分で済むと思っていた
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米大使公邸に乱入して反米デモを繰り広げた親北朝鮮団体のメンバー4人が身柄を拘束されたことを巡り、「捜査機関と裁判所が予想外の強硬な処分を下した」という評価がなされている。外国公館侵入という事案の重大性にもかかわらず、現政権になって以降、集会・デモ事犯に対しては軽い処分が続いていたからだ。
乱入事件を起こした韓国大学生進歩連合(大進連)は、昨年夏にソウルで北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長賞賛大会を開き、フジテレビのソウル支局に無断で入り込んで反日デモを繰り広げた団体だ。今年だけでも数回にわたって違法行為に及び、警察から立件された。4月には保守系最大野党「自由韓国党」のナ・ギョンウォン院内代表の議員室を奇襲占拠して立てこもり、7月には革新系野党「正義党」の尹昭夏(ユン・ソハ)院内代表の議員室に鳥の死骸を送り付けた疑いも発覚した。さらに同月、反日の流れに便乗してフジテレビと三菱重工業のソウル事務所に相次いで無断侵入したこともあった。先月には、反米・反日を主張して光化門広場の世宗大王像を占拠したこともあった。
警察は、このうちナ・ギョンウォン議員室立てこもりと尹昭夏議員室宅配テロの2件についてのみ拘束令状を申請し、残りは毎回書類送検もしくは訓戒放免の処分を行っていた。ナ・ギョンウォン議員室立てこもり関連の令状は裁判所が棄却した。しかも今回の大使公邸乱入事件の令状審査は、チョ・グク前法相の弟に対する令状の棄却で論争を引き起こした明在権(ミョン・ジェグォン)判事が担当した。それでも、請求した令状の過半は発布された。
あるソウル勤務の判事は「世論が極めて良くなかった上、米国が公式に強い遺憾を表明し、検察・警察・裁判所がそろって圧迫を受ける状況だったのだろう」と語った。
警察からは、審査結果に対する不満も出ている。18日に塀を乗り越える際、これを阻止しようとした義務警察(兵役の代わりに警察で勤務する警察官)に力で抵抗した男女のメンバー3人に対する令状発布の結果が違っていたからだ。ある警察関係者は「この3人は容疑も全く同じものを適用したのに、一部しか拘束されなかった」として、「裁判所の判断基準がわからない」と語った。
大進連は、令状を発布した裁判所を糾弾する声明を出した。声明では「大学生の正当な声に拘束令状を発布した司法府を強く糾弾する」として、「大学生はこれからも防衛費分担金引き上げ反対闘争を粘り強く繰り広げていくだろう」と主張した。
決定が出るまでは、雰囲気は違っていた。大進連は21日昼、令状が請求された7人の写真をフェイスブックの公式アカウントに載せ、「裁判所に出席した7人の愛国青年」「あの堂々さとほほ笑みの中に真心があり、真実がある。令状請求は必ず棄却されなければならない」と記していた。
この日、大進連は「大学生即刻釈放嘆願書」も裁判所に提出した。拘束令状が請求されたメンバーの身分は大学生なので、すぐに中間試験を受けなければならないため釈放して欲しい、という内容だった。大進連は「もうじき大学生が2学期の中間試験を受ける日がやってくる」として、「警察の無理な捜査と拘束令状申請で大学生は試験を受けられず、単位すら諦めなければならない状況に至っている」「留置場の中でも勉強して試験の準備をしている学生らが、肝心の中間試験を受けられるようにすべきだろう」と主張した。この嘆願書には計6500人が署名したと大進連は主張した。
警察への糾弾も行った。21日午前には中央地裁前で記者会見も開き、「警察は、スローガンを叫んでいた大学生らを、口にするのもおぞましい罵倒や無慈悲な暴力と共に連行した」と主張した。警察は反論した。ある警察関係者は「大進連メンバーは当時、逮捕現場の全ての過程を撮影していた。警察が罵倒したり暴行したりしていたら、その資料を自ら公開したはず」と語った。
イ・ドンフィ記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/10/22/2019102280042.html
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/10/22 10:20
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