MeTooで失脚した高銀詩人に韓国人が縋り付いていると判明 まだ諦める気はない
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▲村上春樹
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▲高銀(コ・ウン)
ノーベル賞の季節が近づく。ノーベル財団は来月7日、医学生理学賞を始め14日の経済学賞まで2019年ノーベル賞受賞者の発表日程を発表した。ノーベル賞六分野の中で最も一般の関心が高い文学賞と平和賞は各々10日と11日に発表される予定だ。
文学賞の場合、例年は発表日をあらかじめ決めずに直前に明らかにしてきたが、今年は異例にも事前に公示した。2019年ノーベル文学賞のより大きな特徴は受賞者を二人出す事実だ。1901年から施行されたノーベル文学賞の歴史で共同受賞者がなかったわけではない。1904年と1917年に二人ずつ受賞者を出したことがある。しかし当時は審査の結果、共同受賞者を出すことになったのに対して、今年のノーベル文学賞は初めから二人の受賞者を出すことにした点が異なる。
今年、ノーベル文学賞が二人の受賞者を出すのは昨年、授賞を一年欠かしたためだ。ノーベル文学賞を主管するスウェーデン翰林院が審査委員家族のMe too論議(セックススキャンダル)と審査結果事前漏出疑惑などで内紛に包まれ、結局、受賞者発表を断念した。
ノーベル財団は文学賞主管処変更の可能性を示唆し、スウェーデン翰林院側の制度整備と名誉回復を圧迫し、翰林院は審査委員の会員交替などの措置を経て今年、二人の受賞者を出すことに決めた。
迂余曲折を経て、より一層関心が集まる今年のノーベル文学賞の所有者は誰になるだろうか。ノーベル文学賞審査過程は事後50年間秘密にする。今、公開されているのは1901年から1968年までの審査過程だ。毎年ノーベル文学賞公式発表を控え、メディアに上がっては下がる「有力」候補名簿はほとんどが英国のブックメーカー(賭け屋)サイト、ラドブロークスで実施する賭けの上位陣だ。
昨年は受賞者不在で賭博サイトの資料もなかったが、2017年のベッティング順位は参照に値する。その年の受賞者は日系英国小説家カズオ・イシグロだったが、彼は事実、最後の瞬間10位の中に入っていなかった。1位はケニアの小説家グギ・ワ・ジオンゴ、2位は日本の小説家、村上春樹、3位はカナダの小説家マーガレット・アトウッドだった。アモス・オズ(イスラエル)、クラウディオ・マグリス(イタリア)、ハビエル・マリアス(スペイン)、アドニス(シリア)がその後に続き、次はドン・デリーロ(米国)、閻連科(中国)に続き、韓国の高銀(コ・ウン)詩人が賭け順位10位に上がっていた。
(中略:候補者の紹介やボブ・ディランの受賞など)
ハルキは最近10年間、ラドブロークスで常に最上位圏にランクされてきた。彼は日本だけでなく世界的にも多くの読者を得た人気作家なので、いつか彼が日本の三番目のノーベル文学賞受賞者になるだろうという予測は侮れない。しかし同時にハルキ文学はあくまでも大衆文学でノーベル文学賞が要求する「文学以上」に達しないので彼の受賞は可能性だけで終わるという展望も同じくらいある。
(中略:女性候補など)
最近、10年近く有力候補群だったコ・ウン詩人は最近起きた"Me too"論議を越えなければならないという宿題をかかえている。
チェ・ジェボン選任記者
ソース:ハンギョレ新聞(韓国語)<一年欠かしたノーベル文学賞、今年は誰ふところに?>
http://www.hani.co.kr/arti/culture/book/909489.html#csidxd9e81d6937fd0b49daf30f8e8fbcfaf