「チョグク事案で文在寅政権が崩壊した後はどうなる?」と専門家が懸念 半島には4つの可能性がある
韓国・文在寅政権の命運が尽きたあと、朝鮮半島はどうなるのか
9/1(日) 7:01配信
●文在寅氏の命運は尽きたか?
GOSMIAの韓国側からの破棄がとんでもない愚策であり、文政権あるいは韓国に致命的な打撃を与え、崩壊へとつながっていくであろうことは、8月25日の記事「韓国・文在寅政権はこれから『冤罪作戦』を仕掛けてきかねない」で解説した。
韓国が仕掛けてくるであろう「冤罪作戦」は、我々日本人が考えているよりもはるかに卑劣・巧妙なものであり、日本も世界に向けて、堂々と自らの立場を主張しなければならない。
また、色々な続報により、文在寅氏がGOSMIA破棄という愚行に至った背景も見えてきた。一部では次に述べるスキャンダルをこの騒動で隠ぺいしようとしたとの見方もある。確かに、直前まで「継続」という雰囲気が軍部だけではなく青瓦台にもあったのに、突然、覆ったという事実とも整合性がある。
韓国検察は8月27日、大統領府の首席秘書官であり、かつ文大統領が次期法相候補に指名した側近チョ・グク氏の娘に「名門大学への不正入学」や「奨学金不正受給」の疑いがあるとして、関係先の家宅捜索に乗り出した。
前任の朴槿恵大統領から機密資料を提供されていた友人の女性実業家、崔順実氏とともに欧州に滞在していた娘の鄭ユラ氏の「大学不正入学」が大スキャンダルとなり、機密資料問題に加えて朴氏失脚の原因となったことを考えれば、文在寅氏はのど元に匕首を突き付けられた状態と言ってもよい。
しかし、後で大変なことになるのが分かっているのに、歴代の大統領と側近は、なぜ「攻撃の対象となる不正行為」を繰り返すのであろうか?
そこには、「自称・儒教国家」である韓国の病理とペアになっている「科挙」制度の悪弊がある。
韓国や中国で「儒教」と呼ばれているものは、我々日本人が考えている儒教とは全く異なる。「権力者が『カラスが白いと言ったら、はっ、仰せのとおり』と返事をする」とか、「強きを助け、弱きをくじく」のが正しいとする教えなのだ。
だから、中国、韓国(の人々)は自分が悪くても決して謝らない。なぜなら「権力者は謝る必要が無いから、謝罪するということは相手(日本)が自分より上(より権力を持つ)であると認める」ことに通じるからだ。
● 大統領は部族=一族の代表である
そして、その「自称・儒教」とともに古代中国から入ってきたのが「科挙制度」である。科挙制度がどのようなものであり、共産主義中国にも悪影響を及ぼしていることは、人間経済科学研究所・研究パートナー藤原相禅のレポート「中国が民主主義を受け入れない理由」で詳しく説明されているが、要するに、「汚職・不正」は「科挙制度」の中に元々組み込まれていると言ってよいのだ。
「科挙制度」の試験の過酷さは、かつての司法試験の比では無い。筆者の学生時代には「何年も司法試験の勉強を続けて、体を壊して死んだ」などという「都市伝説」とも本当の話とも判別がつかない噂が流れていたが、それどころではない。
優秀な子供がいると、若いころから勉強づけにして、成人してからもそれを続けさせる。当然働いて収入を得ることができないので、生活は一族郎党で連帯して面倒を見るし、勉学のために必要な高価な書籍類もすべて買い与える。
要するに、科挙の受験者は「勉強マシーン」と化すのだ。科挙は狭き門だから、それだけのことをやっても、一生合格しないこともあるが、もし合格すれば、一族は繁栄する。
もちろん、役人の給料などたかが知れているから、資金の源泉は「汚職・不正」である。つまり、役人となった科挙合格者自らのためもあるのだが、基本的には「自分に出資してくれた」一族郎党に「借りを返すために」不正・汚職でせっせと稼ぐのだ。
韓国の大統領も、同じように「自分を大統領にしてくれた部族(一族)」のために働かなければならないし、彼らが権力を悪用して不正を働くのを止めるのも容易では無い。彼らにしたら「お前を大統領にしてやった当然の見返り」だからである。
そして、新しい大統領が誕生すれば、新しい「部族(一族)」が利権をあさるから、その利権あさりの邪魔となる前の大統領一族を根絶やしにするために、色々な理由をつけて投獄したりするのである。
共産主義中国で行われている「汚職追放キャンペーン」も、同じように既存の権力を握る部族を追放し、新しい部族が利権をあさるために行われているのだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190901-00066876-gendaibiz-kr&p=2