野党合流を匂わせる石破茂に自民党古参が冷たい一言を言い放つ 党内での人望はまったくない
【政界徒然草】自民・石破氏誘う国民民主党の窮状 野党の首領に「今は無理でも将来は」
自民党の石破茂元幹事長に対し、野党から合流を促す動きが出ている。特に国民民主党は深刻な支持率の低迷に悩むだけに、論戦力も知名度も高い石破氏はのどから手が出るほど欲しい存在だ。石破氏は離党を否定するが、過去には自民党を離れて新党結成に参画したこともある。政権交代を実現するには石破氏を含めた自民党の切り崩しが必須との指摘も多い。自民党内で孤立を深める石破氏に熱いまなざしが向けられている。
5月中旬、国民民主党の玉木雄一郎代表の後見人を自任する亀井静香元金融担当相は、東京・赤坂の行きつけの料亭「外松」で玉木氏と石破氏を引き合わせた。亀井氏は、自民党内で存在感が低下している石破氏に奮起を促したという。
亀井氏の持論は、石破氏を中心とする自民党のグループと玉木氏のグループを合流させ、自民党に対抗する勢力を作ることだ。亀井氏は2月24日付産経新聞のインタビューで、玉木氏に「首相指名選挙で石破氏に勝手に投票すれば自民党は割れる」という、政界再編を起こすための戦術を伝えたと明かす。
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石破氏は平成5年、自民が下野した際に離党し、小沢氏らと新進党を結党した。しかし、新境地で小沢氏との安全保障観の違いが分かったといい、9年に自民党に復党した。石破氏は当時の判断について「青い鳥はいなかった…」と表現し、離党の過去を悔いる。
仮に石破氏が玉木氏らと合流しても、石破氏が複数の自民党議員を連れ出すという亀井氏の構想は実現しそうにない。自民党は衆参両院で過半数を超える勢力を保持し、安倍内閣の支持率も高水準を維持している。石破派のベテラン議員は「石破氏が野党と合流しても、誰もついていかないだろう」と語る。
2019.6.12 01:00
https://www.sankei.com/premium/news/190612/prm1906120006-n1.html