韓国ソウル古宮の桜が世にも情けない顛末を辿って専門家が騒然 あまりに矛盾がありすぎる
【外信コラム】「桜の原産地は韓国」説が出て“桜解禁” 「伝統に反する」と全部抜いた場所にも…
韓国の“桜前線”もソウルを通りすぎて北上し、ソウルでは中心部の小高い南山の桜に市民が名残を惜しんでいる。韓国でも近年、桜の花見が人気だが、この季節になるときまって思い出すことがある。30年以上も前になるがある地方都市から電話があり「日本の国花が桜ではなく菊というのは本当か?」という。
筆者が韓国の雑誌に「日本には国花というのはないがあえていえば皇室の象徴の菊がそれにあたる。だから国会議員のバッジやパスポートの表紙は菊になっている」と書いたのを見て問い合わせてきたのだ。日本の友好団体から送られてきた桜の苗木に地元の反日団体が「日本の国花などケシカラン」と文句を付け処理に困っていたといい、「これで安心して植えられます」と喜んでいた。
韓国ではその後、「桜の原産地は韓国」という説が出て“桜解禁”になった。韓国原産種もあるということのようだったが、今や全国いたるところ桜だらけで、いささか植え過ぎだ。
最大の矛盾はソウルの古宮に植えてあった桜は「伝統に反する」といって全部引っこ抜いたのに、古都・慶州(キョンジュ)は街路樹をはじめ伝統を無視して桜だらけにしてしまったことだ。あれはあれで実に壮観だし素晴らしいが筆者はどうも落ち着かない。いや「桜に罪はない」のだからあれでいいか。(黒田勝弘「ソウルからヨボセヨ」)
https://www.iza.ne.jp/kiji/column/news/190420/clm19042015040003-n1.html