韓国のダブスタな行動原理を韓国人作家が分析して見事に解説 なぜ朝日新聞は批判されないのか
韓国では、旭日旗に少しでも似ているものを見つけると「日本軍国主義の象徴」だとして撤去せよと大騒ぎする。海外のモノでも抗議電話やメールが殺到する。ところがなぜか旭日旗にそっくりの朝日新聞の社旗に文句をつける韓国人はまずいない。その理由を韓国人のノンフィクション・ライターで『韓国「反日フェイク」の病理学』の著者、崔碩栄氏が分析する。
韓国の「旭日旗模様」への批判は極めて偏向している。似てもいないものに対し「旭日旗」模様と断定し、バッシングに熱を上げることがあれば、誰の目にも明らかな旭日旗の模様であるのに、何の批判もされず、話題にもされていないケースもある。
実際、韓国が旭日旗の形だとして批判してきたデザインを振り返ってみよう。
(1) 2014年 アメリカのニューヨーク・ブルックリンの壁に描かれていた画
(2) 2012年 ロンドン五輪における体操日本代表チームのユニフォーム
(3) 2018年 アディダスのTシャツ
(4) 2018年 日本航空の機内食の容器
これらの写真を見て旭日旗を連想し、問題だと声を上げるのは、韓国だけではないだろうか。ほんの少し類似点があるだけでも旭日旗だと騒ぎ立てる韓国であるが、同じように「旭日旗に似ている」はずなのに、何の反応も示さないデザインがある。最もよく知られているのが朝日新聞社(以下、朝日)の社旗だ。朝日という社名に合わせて日の出を連想させる太陽とそこから伸びていく光をモチーフにしているが、今まで韓国がクレームを爆発させたどのデザインよりも旭日旗に近いデザインではないか。だが、朝日に対し「戦犯旗を使用している」とか、「軍国主義を賛美している」といった反応が起こったことはこれまで聞いたことがない。その理由は簡単である。「朝日だから」だ。
朝日は韓国に友好的な記事を量産してきたメディアだ。日韓が対立する歴史、外交問題について、韓国に多くの「配慮」と「友情」を見せてくれた代表的な親しいメディアであり、韓国では「日本の良心的メディア」と高く評価されている(ここで韓国が「日本の良心」と呼ぶ理由は、実際の「良心」とはあまり関係がない。韓国の主張をそのまま受け入れ、報じてくれるので、良心と呼ばれるのである。もし、朝日が韓国の誤りや問題について辛口の批判をしたりしたら、朝日であっても一日にして「極右新聞」と否定されるようになるだろう)。
もう一つ、海外のリベラル勢力の“旭日旗”に対しても声を上げることはない。ヒラリー・クリントンが2008年米大統領民主党予備選挙と2016年大統領選挙に出たときに、ポスターに使用されたデザインがそれにあたる。ヒラリーは、リベラルな政治家である。米国はリベラル性向が強いマスコミが主流だ。彼らは2016年の大統領選挙では当然ヒラリーを支持し、大々的に宣伝した。このとき、米国と同様にリベラル性向の強い韓国の多くのメディアも米国のメディアときれいに連動して一方的にヒラリーを支持した。一方、トランプについては、米国のメディアと同様に、負の報道一色だった。完全にヒラリーの「味方」であった。
この前提があるからだろうか? ヒラリーが選挙で使用した有名ポスターに対し、韓国内で批判が上がることはなかった。アメリカのどこかの街の片隅に描かれた旭日旗風の壁画には、激怒して集団行動を起こす在米韓国人でさえ静かだった。
◆わずか10年で変わった
つまり、韓国が反発する旭日旗デザインは「形」が問題ではなく、それを使った主体が問題なのだ。これがこの問題におけるダブルスタンダードの根幹である。
そして、韓国の攻撃を受けなかった対象を見てみると、ある「方向性」を感じることができる。免罪されるのは朝日新聞、ヒラリー。韓国の左派と繋がっているか、少なくとも友好的な関係にある人、団体ということだ。つまり、韓国左派の立場から見れば、「味方」だ。韓国の旭日旗批判の扇動にどのような勢力が関わっていたのか、透けて見えるようではないか。
※崔碩栄・著『韓国「反日フェイク」の病理学』(小学館)より一部抜粋
2019.04.06 16:00
https://www.news-postseven.com/archives/20190406_1337739.html
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