制裁違反疑惑で安保理が韓国を問い詰めていたと関係者が暴露 韓国側は情報を持っていないと返答
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の当局者は13日、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会から、昨年9月に文在寅(ムン・ジェイン)大統領が北朝鮮・平壌を訪れ南北首脳会談を行った際にカーパレードに用いられたドイツ製高級車メルセデス・ベンツのリムジンに関する情報を求められたことを明らかにしながら、「わが政府は(同車両に対する)情報を保有していない」と述べた。
この当局者によると、北朝鮮制裁委の専門家パネル側は、南北首脳会談で北朝鮮側が儀典用に準備したベンツの車両識別番号やスペックなどの情報を韓国政府が持っている場合、提供可能かを問い合わせてきた。だが、韓国政府にはこうした情報がないという。その上で同当局者は「わが政府は北制裁の履行に関する必要情報を共有するなど、専門家パネルと緊密に協議している」と述べた。
北朝鮮制裁委の専門家パネルは12日(現地時間)、安保理に提出する年次報告書で、ぜいたく品として北朝鮮への輸出が禁じられている高級車が北朝鮮内で目撃されていると指摘した。文大統領が昨年9月に平壌で乗った金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)のベンツに対する情報があるか、韓国側に確認したとも記した。報告書には「青瓦台(韓国大統領府)警護処」とあるが、青瓦台関係者は聯合ニュースの取材に「警護処に確認したところ、そうした問い合わせはなかったことが分かった」と答えた。
https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20190314000300882?section=nk/index
聯合ニュース 2019.03.14 09:17