韓国に残された旧日本資産がわけのわからない論争を勃発させてしまう どう転んでも日本には意味なし
2019年3月5日、韓国・イーデイリーによると、三一節(独立運動記念日)・大韓民国臨時政府樹立100周年を迎えた韓国で「敵産家屋」の保存をめぐる議論が活発化している。
記事は「敵産家屋」について、「敵産は領土や占領地の中にある敵国の財産または敵国人の財産のこと。敵産家屋は解放後に日本人が一方的に残して行った家や建物をさす」と説明している。
記事によると、韓国では一般的に「敵産家屋」に対する視線は冷ややかで、「日帝(日本帝国主義)が残した朝鮮半島収奪の痕跡を消すべき」との主張が多いという。一方、学界では「文化財的価値があるため保存し、日帝が残した侵略の証拠を恥辱の歴史が繰り返されないよう教訓の対象にすべき」との声が高まっている。
韓国で「敵産家屋」は容易に目にすることができる。代表的なものとしては、金泳三(キム・ヨンサム)政府時代に完全に撤去した朝鮮総督府庁舎やソウル図書館(旧ソウル市庁舎)などがある。さらに日本と近い釜山には、昔の日本式家屋が1万4000軒以上あるという。また最近では文化空間としても注目を集めている。改造して展示スペースやゲストハウス、カフェとして活用されており、「異色の雰囲気」だと若者を中心に人気を集めている。全羅北道群山にあるヒロツ家屋は映画の撮影地としても使われたという。記事は「批判の中で観光資源として活用されているというのは皮肉だ」と伝えている。
京畿大学のアン・チャンモ教授は「敵産家屋が文化財かどうかという議論は、解放後に親日人的清算ができなかった韓国だけに存在する」とし、「日帝が残した侵略の証拠を保存し、子孫に伝えるべき」と主張している。ただ「全ての敵産家屋が文化財として価値があるのではなく、歴史や社会的に意味のある建物だけ資格がある」という。
また「文化遺産の価値は現在と未来の世代にどんな教訓を与えるかで決まる」と指摘し、「物的清算を強要して侵略の証拠を消し、過去の悲しみを忘れようと主張する人の底意を疑うべきだ」と批判しているという。
これを見た韓国のネットユーザーの意見も真っ二つに割れている。
保存に賛成するユーザーからは「人との関係も離れれば忘れられるもの。歴史の痕跡を残し、忘れないようにするべき」「恥ずかしい歴史も韓国の歴史。守って記憶しなければまた繰り返される」「自分に都合のいい歴史だけを記憶することも歴史歪曲(わいきょく)だ」などの声が寄せられている。
一方、反対するユーザーからは「近代文化遺産として美化してはならない」「文化財=韓国のもの」「古くなって崩れるまで放っておけばいい。なぜ税金をかけて保存する?」「敵産家屋のどこが優れている?韓国の人たちにプライドはないの?」「敵産家屋を保存したところで教訓にならない。いくつかを独立記念館に展示し、その他はなくすべき」との声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本)
https://www.recordchina.co.jp/newsinfo.php?id=692571&ph=0&d=d0058
Record China 2019/3/6 8:10