「3.1運動を日本人が理解すれば嫌韓は変わる」と東大教授が断言 安倍首相の韓国無視には衝撃を受けた
和田春樹東京大学名誉教授インタビュー
「植民地支配謝罪をもとに協力」日本の知識人226人の声明主導
韓日関係が悪化し続けている中、日本の知識人226人が6日、三・一運動(1919年3月1日)の精神に基づいて両国が和解し、北東アジアの平和のため協力することを勧告する声明を発表した。和田春樹東京大学名誉教授=写真=をはじめとする日本の知識人たちは、日本の国会で発表した声明で、「今年は三・一独立宣言が発表されてから100周年になる記念碑的な年」「(韓国人たちは)日本に併合され、10年間の苦痛を味わいながらも、日本のためにも朝鮮が独立しなければならないと説得しようとした」と述べた。
和田教授をはじめ、田中宏一橋大学名誉教授、内田雅敏弁護士、小田川興・在韓被爆者問題市民会議代表らはこの声明で、「(今は)朝鮮民族の偉大な説得の声に耳を傾け、北東アジアの平和のため、植民地支配に対する反省と謝罪をもとに日韓、日朝間の相互理解と協力の道を進むべきだ」との見解を明らかにした。7日、今回の声明を主導した和田名誉教授に会い、声明を出すことになった背景と韓日関係の行方についてインタビューした。
-今回の声明を出したきっかけは?
「安倍首相が先日の国会施政方針演説で韓国について一言も言及しなかったことに衝撃を受けた。最も重要な隣国との関係がこのようなことになってはならないと考えて声明の準備に取りかかった」
-主にどのような人々が参加した?
「2010年の韓日併合100周年で『日本の植民地支配は間違っていた』という声明に参加した人が約3分の2だ」
-声明では三・一運動の宣言を引用した部分が目にとまるが。
「1919年の三・一運動宣言を読み直して感銘を受けた。三・一運動は非暴力的かつ平和的に侵略者を説得しようとした。中国の五・四運動(1919年5月4日)にも影響を及ぼしたという点で大きな意義がある」
-日本には最近、韓国の三・一運動100周年記念について懸念しているムードがあるのでは?
「日本のテレビでそのように放送しているのを見た。日本人が三・一運動の精神をきちんと知れば変わるだろう。100年前は日本人たちが三・一運動についてきちんと知るのは難しかった。しかし、今はそうではない。日本人たちは今、これに答えなければならない」
-2015年の韓日慰安婦合意以降、両国関係はさらに悪化してきた。
「日本が慰安婦合意で渡した100億ウォン(約10億円)は日本国民の税金から出たもので、慰安婦被害者36人は1億ウォン(約1000万円)ずつ受け取った。それでも日本は努力したものだが、これが無意味になったら難しくなるのではないだろうか」
-強制徴用問題はどのように解決すべき?
「日本は慰安婦問題を解決するため、日本国民の税金で100億ウォンを韓国に渡した。同様に強制労働被害者に対して措置を取らなければならない。日本の企業が協力すべきだ」
-韓日関係に関して文在寅(ムン・ジェイン)大統領に助言するなら?
「韓国は日本と協力して北東アジアの平和を成し遂げるべきだ。これを国民に説明しなければならないが、文大統領はこれが少々不足しているように見える。『日本は賢明でない』と大声を上げることのないようにすべきだ。このような時期こそ、日本を説得するのが重要だという姿勢を持つべきだろう。それが三・一運動の精神ではないか」
東京=李河遠(イ・ハウォン)特派員
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/02/09/2019020980018.html
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2019/02/09 10:39