ゲーム開発者「結局半裸の女の子が活躍しないと売れない。ニーアが売れたのはケツのおかげ」
http://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/190131z/3
半裸の女の子が活躍しないと
TAITAI:
キャラクターで言うと、10年ほど前のものですが、『人はなぜ形のないものを買うのか』という本は読みました?
岩崎氏:
読みましたよ。なぜ買うのかに関しては、形があろうとなかろうと、その人にとって「それに価値がある」と確信させてくれるものにお金を払っているんですよ。
そして、ゲームで形のないものにお金を払わせるときにいちばん威力があるものは……やっぱり絵。それもエッチな女の子の絵がいちばん威力がある(笑)。
島国氏:
そうなんですよね。半裸の女の子の絵が付いてくれば、いかつい武器だって売れる。言うとみんながイヤな顔をするので、あまり言われませんが。
岩崎氏:
ゲームを作るとき、とくに若い子が「ゲームが面白ければ売れる」と言うと、僕は超否定するんです。ゲームが面白くなければ長くは続けてくれないけど、
ゲームが最初に売れるためにはフックのある商品が必要なんです。スマホの世界なら、簡単に言うと半裸の女の子だったり、『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』や『Fate』のようなIPだったり。
「そういうフックを作らずに売ろうとすると、基本的には売れなくなりますよ」ということをよく言っています。「ゲームの価値」というのは極論すると、「後からわかる価値」なんですよね。
ついでに言うと、すごく面白いゲームでも、半裸の女の子が活躍しないとダメ。
島国氏:
みんなキャラを通してゲームを見ているんですよね。
岩崎氏:
そう。自分のフックがかかった半裸の女の子……半裸はともかく、フックのかかったキャラが活躍するシーンを見たい。これってまさに小池先生が言っていることで。
島国氏:
「小池先生が例として出すシナリオの出だしは、「夜の銀座を全裸の美女が走っている……」というものだ」という話がありますが、
それはデマで、先生は「キャラ起てに困ったら走らせてみろ」と仰っています。キャラが動けば心が動くと。
岩崎氏:
いわく、人はゲームのキャラクターを見に来ているんであって、お話というのはキャラクターが活躍する場所なんだと。だからいちばん最初にちゃんとしたキャラクターを作らなくちゃいけない、と。
島国氏:
継続率を考えるとどれだけゲーム性が大事かは解っているけど、それだけじゃ売れない。
もうひとつ言うと、バナー広告などでかわいい半裸の女性をバンバン出すといっぱいクリックされますが、来た人が「タダで半裸が見れないじゃん」といって帰ってしまう。ゲームになかなか居着かないんです。
もっとダメなのは、オッサンばっかりの広告。まったくクリックされなくて始末書モノだったという話はいくつか聞きます(笑)。
一同:
(笑)。
ゲームの話じゃないけど、先日、電ファミで佐藤辰男さんと鳥嶋和彦さんにライトノベルの話をしていただいたんですが、やっぱりコンテンツのフックとなる最初のトリガーは性的なものという話でした。
「そこを押さえないとダメ」というような話をしていて。そこを高尚ぶって外そうとしたり、紛らわせるとリーチしない。読者が「手に取りたい」と思うものは、ストレートにそういうエッチなものだったり、親や学校が隠すものという話でした。
島国氏:
『ニーア オートマタ』(2017年2月23日発売)の売り上げの何割が、2Bのおかげか。アメリカであれがなぜあんなに売れたかって、お尻しかないじゃないですか。
日本だとみんな胸にいくんだけど、海外で売ろうとすればお尻だと。開発チームは、よく解ってらっしゃる。