上海市場の取引初日は相当悲惨な状況になり参加者が泣き叫ぶ もう我慢するしかない
上海株式市場 ことし最初の取り引き 4年2か月ぶり安値
2019年1月2日 18時10分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190102/k10011765981000.html
中国上海の株式市場は2日、ことし最初の取り引きが行われ、代表的な株価指数の終値は去年の年末と比べて1%余り値下がりし、4年2か月ぶりの安値となりました。 中国上海の株式市場は2日、ことし最初の取り引きが行われました。
31日発表された先月の製造業の景況感を示す指数が景気判断の分かれ目となる50を2年5か月ぶりに下回ったことなどを受けて、幅広い銘柄で売り注文が出ました。
その結果、代表的な株価指数である「総合指数」の終値は2465.29ポイントと、去年の年末より1.15%値下がりし、2014年11月以来4年2か月ぶりの安値となりました。
去年の上海の株式市場は、米中の貿易摩擦が激化し経済の先行きに懸念が出る中、「総合指数」は年間で24.5%下落しました。
今後の見通しについて岡三証券上海駐在員事務所の酒井昭治所長は、ことし前半、株価は低調になるとの見方を示したうえで「去年、年間マイナス25%ということで、ほかの主要国のなかでも大きな下落となってしまった。投資家の心理が足元では非常に弱くなっているので、株価が上向くには、たとえば米中貿易摩擦の交渉の進展や中国政府による何らかの刺激策というものが必要ではないか」と話しています。
投資家「我慢しかない」「きっと良くなる」
上海市内の証券会社で取り引きの状況を見ていた投資家の女性は「ここ3年は良くないので見ていられません。ただ、投資したものを回収できるまで我慢するしかありません」と話していました。
別の男性は「去年の経済は低調だったが、少しずつ安定しているので、ことしはきっと良くなると思います」と話していました。
別の年配の男性は「お金をもうけられるようになってほしい。お金がもうかるのがいちばんです」と話していました。