HUAWEI幹部の逮捕で米加大使館のSNSアカウントが大変な状況に陥る 中国人の総攻撃を受けていた
ファーウェイ(華為技術)創業者・任正非の娘で、副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟氏(Meng Wanzhou)が、カナダで逮捕された事件。12月7日(カナダ時間)にはバンクーバーの裁判所で保釈審理が行われたものの結論が出ず、10日に再度審理されることになった。
米中貿易摩擦のさなか、中国最大の民営企業ファーウェイの最高幹部が逮捕され、アメリカ・カナダ両国の駐中大使館のSNSアカウントには、即時釈放を求める意見が殺到している。
中国政府系メディアの環球時報は12月8日(中国時間)、拘留中の孟氏の情況について詳報。保釈に関する聴聞手続きに出廷した孟氏は、緑色の服を着て身体拘束はなかったと報じつつ、「カナダの空港で1日に逮捕した際には、孟氏に手錠をかけた。保釈審理を終えた後の移動時には、手錠だけでなく足かせもかけた。審理中にもかかわらず、重罪を犯した犯人扱いしており、人権の蹂躙だ」と厳しく批判した。
同メディアは、孟氏が2018年5月に甲状腺摘出手術を受けたほか、高血圧のため、常時薬を飲まなければいけない状態にあるにもかかわらず、カナダの警察当局が孟氏の体調に配慮した対応をしていないと指摘した。
アメリカ、カナダの公式アカウントに批判コメ殺到
中国外務省はカナダに対し、孟氏の即時保釈を強く求めており、米中だけでなく中国とカナダの関係悪化への懸念も高まっている。
また、中国のSNS「微博(Weibo)」には「#華為cfo孟晩舟被捕」(ファーウェイの孟晩舟CFO逮捕)など、孟氏に関するハッシュタグが多数登場、
「アメリカとカナダの本当のターゲットは、ファーウェイではなく中国だろう」
「金輪際アメリカの物は買わない」
「スマホをiPhoneからファーウェイに替えよう」
などと投稿されている。
アメリカ駐中大使館の微博公式アカウントには、
「アメリカは多くの中国企業に制裁を発動し、カナダで中国人を逮捕した。アメリカは中国の台頭がそんなに怖いのか。世界の超大国がやることか」
「アメリカは偉大な国だとリスペクトしていたが、証拠もなく孟氏を拘留するなんて、チンピラだろう」などの書き込みが殺到。
カナダ駐中大使館の公式アカウントにも、
「カナダはアメリカの手先か」「釈放しろ、釈放しろ、釈放しろ」「恥知らず」
などのコメントが書き込まれている。
12月10日
BUSINESS INSIDER JAPAN
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