イッテQ騒動で日テレが辛うじて致命傷を回避したと関係者が胸をなでおろす スポンサーに言い訳できる
週刊文春が15日発売号で疑惑第2弾として「カリフラワー祭り」を報じたことも影響し、大久保社長は「当面、お祭り企画は休止といたします」と宣言した。
前日14日、日テレは「企画の確認が不十分なまま放送に至ったことについて当社に責任があると考えております」と方向転換していたが、8日のコメントと姿勢が180度変わったのはナゼか? ポイントは3つだ。
「文春報道を受け、社内チームがお祭り企画約110本を現在調査しているが、早々にラオス、タイのほかにもヤラセが疑われるお祭りが出てきた。“これ以上、シラを切るのは難しい”という判断になった」(同局関係者)というのが一つ。
2つ目は番組MCの内村と、お祭り企画で体を張ってきた宮川の存在。内村は疑惑発覚後、初のスタジオ収録となった13日、カメラが回る前で観覧者に対し「申し訳ありません」と謝罪。宮川は文春記者の取材に真剣な表情で「しっかり調べてください」と訴えていた。
「2人は制作サイドが番組をより面白くするために、ヤラセをしてしまったと考えている。だから、内村さんは怒鳴り散らすというよりは『潔く非を認めた方がいい』という考え。宮川さんも『ちゃんとしなければいけない』と制作陣を叱咤したそう。2人がそういうスタンスだから、日テレも過ちを認めるしかない」(同)
最後は視聴率だ。11日に放送された同番組の平均視聴率は16・6%を記録。前週4日放送の18・3%から1・7ポイント下回ったものの、根強い人気を示した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
テレビ関係者は「日テレは胸をなで下ろしたでしょう。これだけの数字を取れば、スポンサー離れは防げそう。文春には『1週間の楽しみを奪うな!』と抗議電話が寄せられているそうで、こんなファンの声も追い風。そうした状況ならば、謝罪して一日も早く騒動を幕引きし、番組を継続した方が得策と日テレは考えるでしょう」と話す。
大久保社長は「ヤラセやでっち上げの意識はなかった」と故意性は否定したが、放送倫理・番組向上機構(BPO)は日テレに報告書の提出を求めており、すんなり番組継続となるかはまだわからない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181117-00000000-tospoweb-ent
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181112-00000054-dal-ent