国連人権理事会で各国代表が中国代表に集中砲火を浴びせる 国連本部の外でも大規模デモが発生
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国連人権理事会 ウイグル族の問題で中国への懸念相次ぐ
国連の人権理事会は、中国の人権状況についての審査を行い、新疆ウイグル自治区に住むウイグル族の人たちが中国当局に不当に拘束されているとする問題をめぐり、各国から懸念の声が相次ぎました。
スイスのジュネーブにある国連ヨーロッパ本部で6日開かれた国連の人権理事会は、加盟国の人権状況を定期的に審査する制度に基づき、各国が中国の状況について意見を表明しました。
この中で、アメリカの代表は、イスラム教徒のウイグル族が多く住む新疆ウイグル自治区の現状について、「中国当局による取締りが悪化し、驚いている。恣意(しい)的な拘束をやめ、何十万、何百万という人たちを即座に解放することを求める」と述べました。
また、フランスやドイツなどヨーロッパの国々からも、中国当局がウイグル族の人たちを不当に拘束しているという懸念の声が相次ぎました。
これに対して、中国の代表は、「テロリズムに感化された人物を過激な思想から遠ざけるため、訓練施設を設置しているにすぎない。彼らがテロ集団の一員になってしまうのを待っていることはできない」と述べ、拘束はあくまで治安対策の一環だと主張しました。
この日、国連ヨーロッパ本部の外では、中国の少数民族のウイグルやチベットの人たちおよそ1000人が集まり、「中国はウイグルの民族浄化をやめろ」とか、「中国はうそをついている」などと声を張り上げ、中国指導部を強く批判していました。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181107/k10011700951000.html