韓国が制裁決議を無視して戦略物資を北朝鮮に大量輸出したとバレる 米国の調査で事実が判明
今年に入って南北間の交流や交易が拡大した影響で、国連が北朝鮮への輸出を禁じている機械、鉄鋼、電機製品、石油製品なども大量に北朝鮮に搬出されていたことが分かった。
米国の北朝鮮専門メディア「NKニュース」は24日(現地時間)、韓国関税庁の南北交易に関する統計資料に基づき「今年は9月までの時点で韓国は北朝鮮に1700万ドル(現在のレートで約19億円、以下同じ)、北朝鮮は韓国に1000万ドル(約11億円)近くを輸出した」と報じた。
保守系野党・自由韓国党の鄭亮碩(コリアン・ヤンソク)議員も韓国関税庁の資料を根拠に「韓国統一部(省に相当)は今年に入って国連制裁違反の可能性がある禁止品目を100トン以上、金額にして10億ウォン(約1億円)相当を北朝鮮に搬出した」と明らかにした。
具体的には鉄鋼製品、石油・機械製品、銅、ニッケル、アルミニウム、鉄道用車両とその付属品などだ。
例えば今年6-7月に北朝鮮に輸出された制裁品目はガソリンや軽油22件(8万2918キログラム)・1億300万ウォン(約1020万円)相当、発電機10件・5億5300万ウォン(約5500万円)相当などだ。
制裁品目の月ごとの搬出量は6月は2960キログラム・3800万ウォン(約380万円)相当、7月は11万3368キログラム・10億ウォン(約1億円)相当だった。そのうち韓国国内に戻ったのは6月が402キログラム・1900万ウォン(約190万円)相当、7月は7186キログラム・3億2300万ウォン(約3200万円)相当といずれも搬出分に比べるとごくわずかだった。
これについて統一部の関係者は「今年に入って南北共同連絡事務所の設置や離散家族再会に使われる面会所の改修工事などが行われ、またその事務局も運営されている。(南北間の交易が増えたのは)それらに必要な物品、資材、工事用機械などが搬出されたためだ」と説明している。
南北間の交易額は2015年の12億ドル(約1348億円)から16年1億4700万ドル(約165億円)、17年には100万ドル(約1億1200億円)以下へと急激に減少していたが、今年は9月時点で2700万ドル(約30億円)と増加に転じている。
2018/10/26 10:47
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