NYTのトランプ批判寄稿に偽造疑惑が出てしまい一悶着が発生　政府高官が軒並み関与を否定

米政権幹部「自分ではない」と相次ぎ否定 米高官の異例投稿で
2018年9月7日 5時39分トランプ大統領

アメリカのトランプ政権の匿名の高官が、有力紙にトランプ大統領を批判する異例の論説記事を寄稿したことを受けて、政権の主要な幹部が相次いで「寄稿したのは自分ではない」と否定するなど波紋が広がっています。

有力紙ニューヨーク・タイムズは５日、トランプ政権の匿名の高官が、「大統領は道徳観念に欠けている」などと批判する異例の論説記事を掲載しました。

この高官についてトランプ大統領が「安全保障上の理由から直ちに政府に引き渡さなければならない」と反発し、寄稿したのは誰なのか臆測を呼んでいます。

こうした中、ペンス副大統領の広報責任者は６日、ツイッターに「副大統領は自分が書いた記事には名前を載せる」と投稿し、ペンス副大統領ではないと発表しました。

また、ポンペイオ国務長官は、訪問先のインドで「私の記事ではない」と述べたほか、国防総省の報道官も「マティス国防長官の記事ではない」とする声明を出し、政権の主要な幹部が相次いで否定する事態になっています。

ホワイトハウスのサンダース報道官はツイッターに、「匿名の臆病者が誰なのかメディアは激しい執着を見せているが、トランプ大統領に仕える多くの偉大なアメリカ人の評判を傷つけている」と投稿し、臆測報道が過熱していると批判しました。