辛淑玉が『DHC番組の存在自体の抹殺を目論む』凄絶な展開に突入。ネット配信すら許さない模様
【時代の正体取材班=石橋 学】沖縄県の基地反対運動をデマでおとしめる番組を放送した問題で、東京MXは20日、市民団体「のりこえねっと」の辛淑玉(シン・スゴ)共同代表に対し「深く傷つけた」として謝罪した。辛さんは「謝罪は受けたが、和解したわけではない」と強調。番組制作会社などを相手に提訴することを明かした。
辛さんの代理人弁護士によると、東京MXの伊達寛社長から「傷つけたことを深く反省し、おわびする」などとする文書を手渡された。
会見した辛さんは「沖縄はヘイトスピーチの嵐の中にある。自分だけ謝罪を受けるのは厳しいものがあった」と葛藤を吐露。謝罪は放送が人種差別であるとの認識も示されないなど不十分な内容ながら「放送から1年7カ月。ネットで世界中に拡散し、これ以上放置できない」と謝罪を受けることにしたという。
東京MXからの謝罪を受け記者会見する辛さん(中央)=衆院第二議員会館
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辛さん(左)に謝罪する東京MXの伊達社長(のりこえねっと提供)
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民事訴訟を起こす相手は化粧品大手DHCグループ傘下で情報番組「ニュース女子」の制作会社DHCテレビジョンと、司会を務めた元東京・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏。番組が人種差別であることも訴え、損害賠償とインターネットで視聴できる番組の公開差し止めを求める。辛さんは「DHCは悪意と目的を持って番組を作った。ヘイトで金もうけをしないでほしい。その思いで長谷川氏を含めて訴える」と話した。