米朝首脳会談に『文在寅が呼んでないのに参加する』のが既成事実化した模様。韓国内で着々と準備を整える
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時事通信
【ソウル時事】シンガポールで12日に開催される米朝首脳会談に、韓国の文在寅大統領が合流するとの見方が浮上している。
南北米3カ国で朝鮮戦争(1950~53年)の終戦を宣言し、北朝鮮が求める「体制保証」の第1段階を実現したい考えのようだ。韓国政府当局者は、「終戦宣言は米朝会談を見守りながら、北朝鮮などとの緊密な協議の下に進めていく」と述べるにとどめている。
朝鮮戦争の終結をめぐっては、トランプ米大統領が1日、北朝鮮の金英哲朝鮮労働党副委員長と会談した後、「(米朝首脳)会談で何かが出てくる可能性はある」と明言。この流れを受けて、文氏のシンガポール訪問がにわかに取り沙汰され始めた。
南北米3カ国の首脳会談が実現するとすれば、米朝会談の翌13日。ホワイトハウスによると、トランプ大統領は同日中に帰国の途に就く予定だ。
一方、金宜謙大統領府報道官は4日、文氏が統一地方選の事前投票を8日に行うと発表。地方選の投開票日が13日のため、「現職大統領の期日前投票は初めて。シンガポールを訪問する事前準備ではないか」(韓国紙・朝鮮日報)との臆測が広がった。
文氏と北朝鮮の金正恩党委員長は4月末の南北首脳会談で、年内に終戦宣言を行うことで合意。文氏は5月末に正恩氏と再会談した後、「米朝会談が成功すれば、南北米3首脳会談を通じ、終戦宣言が推進されることを期待している」と語り、前向きな姿勢を示している。