【悲報】「池の水全部抜く」、やっぱり在来種が大量死していた
テレビ東京の人気番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」の撮影が行われた
イベントで、主催者および番組側の不手際により、池の魚が「大量死」する事態が
起きていたとの報告が、複数の参加者から出ている。
【写真】池にも魚の死体が…
問題のイベントは、2018年2月18日に岐阜県笠松町で行われたもの。参加者の話に
よれば、現場では捕獲した魚を一時的に保管しておく容器が不足しており、酸欠などで
死ぬ魚が続出する状況だったという。
ブログではまず、一般参加者に対してはイベントの趣旨や目的などの説明は
ほとんどなかったと指摘。池の水を抜き終わった後は、各々の参加者が
「やりたい放題」の状況だったと苦言を呈した。
参加者らが池の中を踏み荒らしたことにより、在来種を含む小型魚の
「死体が池の各所に浮く」状況だったと振り返る。また、他の参加者が捕獲した
魚の受け取りをスタッフに拒否されるケースもあったとして、池にはライギョや
コイなど瀕死の大型魚も散見されたと伝えていた。
「網で捕まえた魚を入れる容器が圧倒的に足らない。数少ない容器の中は
酸欠でどんどん生き物が死ぬ。池の中も、一度に沢山の人が入り、泥水となり
酸欠で小魚が大量に浮かぶ事態に」
「『池の水全部抜く』に参加した みんな大型の魚ばっかり狙うから、
小型の在来魚が取れても捨てられて弱って死んでいく様子が辛かった」
「淡水魚の専門家もいなければ現場の統制も取れずに、魚が次々と死んでいき
ました。環境に恵まれた場所においてこの様なことが起きてしまい残念です」
なお、番組の放送では、今回のイベントによる作業で、岐阜県の準絶滅危惧種に
指定されている在来魚「イトモロコ」358匹、環境省が絶滅危惧種に指定する
「トウカイコガタスジシマドジョウ」26匹などを「保護した」と伝えていた。
しかし、先のブログで現場の状況を伝えたぎどら氏は取材に対し、番組側が
「保護」したとして伝えた個体数は、「生存個体、死体すべて合わせた数です。
正しくは保護ではなく捕獲した数になります」と答えた。
あれは捕獲じゃなく漁だわ