平昌五輪が『マスコミに”想像以上の影響”を与えていた』と関係者が暴露。通常ではありえない事態が発生
平昌五輪の好視聴率ベスト6。20%超えが続いた
感動の平昌五輪が閉会、選手団が帰国した。冬季では過去最多のメダル「13」を獲得した日本の活躍に比例するようにテレビ視聴率も金メダル級だった。最も高い視聴率を記録したのは、羽生結弦が五輪2連覇を成し遂げた17日(土)のフィギュア男子フリーの33.9%(NHK、関東地区平均以下同)。瞬間最高視聴率では46.0%、出身地の仙台では56.0%を記録したことから「2人に1人が見た」ことになる。別表のランキングを参考にして欲しいが、2位は開会式で、羽生の次に迫ったのが、この種目で日本初となる銅メダルを獲得したカーリング女子「LS北見」だ。
24日の英国との3位決定戦は、平均25.0%(NHK)、瞬間最高42.3%をマークした。「そだねー」「もぐもぐタイム」など、SNSでカー娘の話題が拡散。選手の突き抜けた明るさと、美人度。今大会からマイクで選手の生々しい音声を拾っていることもあって、リアル感が半端なく、しかも10チーム総当りで、試合数が多かったこともあり、徐々に視聴率は右肩上がりとなった。「メガネ先輩」の韓国との準決勝(23日)も25.7%あった。
最近では、テレビ視聴そのものが全体的に低調なため、通常放送時では二桁に乗るだけで高視聴率だと評価される時代。そんな状況下にあって平昌五輪は、テレビ界の救世主となった。
某テレビ局のスポーツ部門の関係者に話を聞くと、「予想以上の大成功。原因はいくつか。欧米の放映権の関係で午前中や深夜の試合もありましたが、時差のないお隣の韓国で開催されたため基本生中継で勝負ができたということです。ソチ、リオ五輪と、時差が厳しかったですから。もうひとつは13個というメダルの数です。やはり日本人はメダル主義ですので、その数の分だけ視聴者の関心は集まります。さらにIOCは、テレビ向きにエンターテイメント性の高い新種目を増やしています。今回、高木菜那選手が金メダルを獲得したマススタートには、競馬レースを重ねたファンまでいました。カーリングのマイク音声にしてもそうです。運営側の努力も多少影響しています。そして事故、事件などのネガティブな要素が、ほとんどなかったこともスポンサーに対してもプラスでした」と言う。
2014年のソチ五輪では、フィギュアで羽生が金メダルを獲得した中継は16.6%(フジテレビ、2月14日23時~15日4時50分)、ジャンプ男子ラージヒルで葛西紀明の銀メダルは8.0%(NHK、2月16日午前3時55分~)。メダルには届かなかったものの、感動の演技を見せたフィギュア女子フリーの浅田真央は15.1%(NHK、2月20日0時~2時)だった。時差の都合で深夜の放送が多く、時間帯を考えると立派な数字を残したともいえるが、ソチ五輪の平均視聴率は、8.4%(NHK)と7.3%(民放)と低迷していた。
前大会は8個、今大会は13個。メダル主義で、くくられるのもよろしくないが、メダル獲得の盛り上がりが視聴率に直結した。9日(金)の開会式中継(NHK)の28.5%に始まり、高木美帆が登場した10日(土)のスピードスケート女子3000メートルが20.5%(NHK)、続けて最多8度目出場となる“レジェンド”葛西が出たスキージャンプ男子ノーマルヒル決勝が20.7%(NHK)。
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2/27(火) 5:00配信 THE PAGE
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