文在寅政権が『米韓同盟の破棄を決断する』国家崩壊の危機に。米国を追い出すチャンスだ
「南北共同の核」に心踊らす韓国人 / 「米国の先制攻撃に反対」と中韓は合唱した(抜粋)
── いったい文在寅政権は何を考えているのでしょうか。
鈴置:米韓同盟の打ち切りを決断したと思います。民族の団結を最優先する親北左派とすれば、北朝鮮の核問題に最終決着が付く今こそ、米国を追い出すチャンスなのです。
米国が軍事行動で北朝鮮の核を除去しても、あるいは金正恩政権が暗殺などで崩壊しても、韓国にとって北の脅威は一気に減ります。そのタイミングをとらえ、国民に「もう、同盟はやめよう」と呼び掛ける作戦と思われます。
親北派は米韓同盟こそが民族を分裂させる元凶と信じていています。今でさえ米国に出て行けと言っているのです。北の脅威が急減した後、同盟廃棄に乗り出さない方がおかしい。
── 普通の人は反対しませんか。
鈴置:米韓同盟を廃棄しようと政府が言い出したら、反対する声が噴出するのは間違いない。ただ、普通の人も在韓米軍の存在に割り切れないものを感じています。「外国軍隊のいない、平和で自主独立の国を作ろう」と訴えられたら、心を揺らす人が相当数、出ると思います。
文在寅政権は米国の方から同盟廃棄を言い出させるつもりでしょう。そうなれば同盟維持派の反対は力を持ち得ません。
「4大原則」を含め、文在寅政権は露骨な「反米親北」政策によりすでに米国を怒らせています。米国に同盟破棄を言い出させる作戦は、着々と進んでいるのです。
(続く)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/121600146/