『三不合意は本気じゃないよな?』と米高官が韓国を恫喝し始めた模様。露骨に脅しにかかっている
終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題における韓中合意の過程で、韓国政府が表明した▲THAAD追加配備を検討しない ▲米国のミサイル防衛(MD)システムに参加しない ▲韓米日安全保障協力を軍事同盟に発展させない、という「三不」見解と関連、米政府や軍部の中心人物から遠回しながら懸念の声が出ている。
米国のマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は2日(現地時間)、米ワシントンで行われた本紙をはじめとするメディアとのインタビューで、「THAADの韓中合意についてどう思うか」との質問に対し、「私は韓国がその3つの領域で主権を放棄するとは思わない。(韓国の康京和〈カン・ギョンファ〉)外交部(省に相当)長官の発言は確定的(definitive)なものではないと思う」と答えた。
これは、韓中両国のTHAAD協議発表後、ホワイトハウスが直接示した最初の反応だ。マクマスター補佐官の発言は、中国側が「するな」と要求した3つの事項を韓国が本当に放棄するつもりなら、これは「主権放棄」に該当し、米国も同意できない、という警告だと解釈できる。
これと関連、ビンセント・ブルックス在韓米軍司令官兼韓米連合司令官も同日、ソウル市内のコリアナ・ホテルで行われた陸軍協会の招待による講演会で、「THAAD配備を通じて防衛態勢を強化することによって、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が(韓国)南部地域をむやみに脅かせないようにした。今後、既存の首都圏防衛システムに防衛資産や能力を追加し、首都圏住民を守る努力をする」と語った。
外交・安保専門家らは、韓国政府が「THAADを追加配備しない」と言った後、「北朝鮮の核・ミサイルの脅威が高まれば、首都圏防衛のためTHAAD砲台の追加配備が必要になるだろうに、あまりにも簡単にこれを放棄した」と指摘した。ブルックス司令官はこの日、首都圏防衛のための措置が「THAAD配備」だと直接は言及しなかったが、同司令官が講演直後、外交部で康京和長官と面談したことを考えると、韓国政府に対するメッセージだと見られる。
また、ブルックス司令官はこの講演中、手のひらを広げて見せ、「私が参謀たちに言ったのは『この手のひらが北朝鮮だとしたら、手のひらを囲んでいる5本の指を韓国・中国・日本・ロシア・米国だと考えてみよ』ということだ。それぞれの指だけで誰かを攻撃すれば、強い力は伝わらないが、5本の指をそろえてこぶしを握った状態で攻撃すれば、破壊力ははるかに強くなる。金正恩委員長の周辺国分裂戦略に対し、我々は結束力を強化する戦略で対抗できる」と語った。
2017/11/04 09:42 朝鮮日報
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