韓国の新外交長官が『自分から退路を断って』背水の陣状態に突入した模様。日本に苛つかせる発言を連発
2017年6月7日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領から外交部長官候補に指名されている康京和(カン・ギョンファ)元国連事務総長特別補佐官が、15年末の慰安婦問題をめぐる日韓政府の合意について「合意が最初に出された時から疑わしく感じていた」と述べた。韓国・マネートゥデイなどが伝えた。
康氏はこの日、国会で開かれた自身に対する人事聴聞会に出席、日韓合意に関する質問に対して、「被害者中心のアプローチから導き出した合意なのか、過去の歴史の教訓として残っている部分をきちんと受け入れたものなのかなど、疑問点が多くあった」とし、そのため「合意が大多数の国民にとって受け入れられない状況になった」と回答した。
また、「合意が存在することも一つの現実であり、合意を守っていかねばならないのが国際社会の慣行だ」とした上で、この問題を「前に進めるすべての方策を検討」するため、「被害者はもちろん、団体、政府、国民、(国会)議員の知恵を集めなければならない」との見解を示した。
聴聞会では康氏がジャケットの襟元に着けていたバッジにも質問が及んだ。与党議員から「そのバッジはどこでお求めに?」と聞かれると、康氏は少し笑みを見せ「先週金曜(2日)にナヌムの家(元慰安婦らが共同生活を送る施設)を訪問した時に、おばあさんたちが歓迎して着けてくれたもの」だと答えた。
康氏をめぐっては、外相候補に指名後、脱税や論文盗用などさまざまな疑惑が報じられ、野党からは指名を撤回すべきとの主張も出ていたが、今回の聴聞会での発言は、韓国国民にとってそうした問題を帳消しにするほどの効果があったようだ。ネットユーザーからは「康氏は必ず外相になるべき人」「格好いい」「日本が恐れる康京和を早く外交部長官に!」「今の外相の尹(ユン)なんとかさんより1000倍はましだよ」といったコメントが多数寄せられている。
また、人事聴聞会の構図を「親日と売国奴vs韓国人の闘い」とやゆするものや、合意について「疑わしいどころじゃないと思う」「むちゃくちゃな合意だったからね」と主張する声、そして康氏の疑惑を明かし問題視してきたメディアや野党を批判する声も多数あった。(翻訳・編集/吉金)