韓国式チキン店が『あらゆる意味で絶望的末路を迎えて』専門家も頭を抱える。信じがたい現象が進行している
韓国の若者は恐ろしいほど就職状況が切迫しているようだ。有名企業や公務員になれるのはごく一部で、大多数はチキン店の過重労働に怯える。
これから紹介するのは冗談のように思えるが、紛れもなく韓国で起きている社会現象だ。
「今、韓国でこんな言葉が流行っているようなんです。起承転鶏」
韓国は階級社会なのでいくら努力しても庶民が成り上がるのは難しい。だから一生の生活が保証される公務員が大人気。ただ、公務員になれるのもまたごく一部のみだ。
若者の就職状況に詳しい有識者は1枚のチャートを見せてくれた。
大学生は餓死するかチキン店に就職するかの2択しかないという図だ。
街角でこの図を知っているか聞いてみたところ、みんな「知っている」「有名」などと回答。
韓国では今、なんとチキン屋が3万6,000店もある。マクドナルドの世界店舗数も同じ3万6,000店なのでいかに多いかが分かるだろう。だから一流大学を卒業してもチキン屋で働くことは珍しくない。
韓国では40過ぎで肩叩きにあい、45歳で定年とも言われており、再就職が難しい。初期投資180万円ほどではじめられるチキン屋が増える理由もここにある。もっとも、過当競争で利幅は薄く、3年で49%が廃業するのが実態だ。
せっかくの大卒なのに夢も希望もない。
起業してCEOになってもチキン店。文系が就職するとしたらチキン店。理系が就職するとしてもチキン店。チキン店に就職できなければ餓死するしかない。
ふざけているようにしか見えないこの選択肢について、韓国人の李相哲氏(龍谷大学教授)は至って真面目に「韓国には今、中国や東南アジアからすごく人が来ているから仕事がない。残っている仕事は汚くてきつい仕事ばかり」と解説したうえで、構造的な問題が絡んでおり解決が難しいと示唆する。
デッドorチキン。残念ながら鳥インフルエンザで全滅する未来が見える。