『日本人観光客と中国人観光客の格差』に専門家が”不可解だ”と衝撃を受ける。差が増え続けているのは事実だ
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日本を訪れる中国人旅行客の数が増加を続けている。日本政府観光局(JNTO)によれば、2014年に日本を訪れた中国人旅行客の数は約240万人だったが、15年には約500万人に達し、そして16年は約637万人に達した。
また、17年の1-3月期も前年同期比12.0%増の伸びを示している。中国における日本旅行ブームは今なお継続していることが読み取れるが、中国メディアの今日頭条は22日付で、「中国人旅行客の日本旅行に対する情熱はなぜこれほど持続しているのか」と疑問を投げかけ、その理由を考察している。
記事は、日本人と中国人の「相手国への旅行」に対する態度は鮮明な対比を見せていると指摘し、日本を訪れる中国人旅行客の数が年々増加する一方で、中国を訪れる日本人の数は「領土をめぐる対立や大気汚染、食品の安全問題などを理由に減少を続けている」と指摘。
また、内閣府が行った調査の結果でも、「中国に親しみを感じない」とする日本人が調査対象者の大半を占めたとし、日本人の対中感情は悪いままであるのに、それでも多くの中国人が日本を訪れているのは不可解であるとの見方を示した。
一方、日本旅行を楽しむ中国人が近年増加を続けているのは事実であるとし、その背後には、中国人の出入国手続きが以前よりも簡単になっているという点、また日本行きの航空チケットが中国国内便よりも安い場合さえあるという点を指摘した。
また中国人が日本で爆買いするのは「中国国内で消費する環境が整っていない」ことを示すとし、例えば中国サービス業の先端をいく上海でさえ日本に比べればサービスの質は相当落ちると指摘。例えば上海の商業地区に存在するデパートや専売店の店員たちは、顧客の試着などに対してイライラを示すことがあると説明した。
一方、日本の百貨店の店員たちは顧客に対してイライラを見せないだけでなく、跪いて商品を推薦するなど「この上ない礼儀」を示すと称賛、また中国に存在する品質問題、偽ブランド問題また衛生問題も、日本と中国に差をつける要因となっていると論じた。
記事が提示する根拠には説得力があるように見える。中国人の平均所得は年々増加しているが、もし中国サービス業の質が高く、製品の質も日本より高いのであれば、多くの時間と労力と金銭を費やして日本を訪れ、買い物をしたいなどとは思わないはずだ。