視聴率激減のフジテレビで『制作現場の士気が絶賛崩壊中』だと暴露された模様。古舘は現場の要望をほぼ拒否
久米宏が「ニュースステーション」を降りて以降パッとしないように、古舘伊知郎(62)も同じ轍を踏むのだろうか。フジテレビの日曜夜のゴールデンタイムを背負って立つ2時間番組「フルタチさん」が絶不調なのである。かと言って、「三顧の礼」で招いた大物だけに打ち切りもままならず――。
***
昨年11月から始まった「フルタチさん」は、スタートこそ8・2%と、まずまずの出だしだった。何しろ、日テレの高視聴率コンビ「ザ!鉄腕!DASH!!」と「世界の果てまでイッテQ!」という最強の裏番組を相手にしての船出である。
「この番組のコンセプトは世の中のあらゆる“ひっかかること”を古舘氏がゲストと一緒に喋り倒すというものです。フジにとって日曜の夜7時からの時間帯は、かつて『ほこ×たて』が、やらせ事件を起こして打ち切りになった苦い経験がある(4年前)。以降、これといったヒット番組が作れなかっただけに、古舘さんを三顧の礼で迎えてのリベンジだったわけです」(制作プロダクション関係者)
名前も長寿アニメ番組「サザエさん」に掛けているというから期待のほどが分かるというもの。一方、「報ステ」をやっていた頃から構想を温めていたという古舘は、ビックリ映像や「ただのバラエティ」ではつまらないと公言し、MCにとどまらず、2名の構成作家、そして古舘プロジェクトのスタッフを引き連れて番組に乗り込んだ。
「番組には延べ80人以上のスタッフが投入されています。『報ステ』では1本あたり約500万円のギャラを取っていた古舘さんですが、今回は低めに抑えて200万円以上。もっとも古舘プロジェクトが制作に関わっているので、ギャラを含めて年間で億単位の金が支払われることになります」(同)
ところが、3回目に5%台に落ちると、視聴率は低空飛行を続け、2月26日の放送分は何と4・0%。一方、日テレの両裏番組は20%近くを記録するなど、「フルタチさん」が減らした分を一方的に吸い取られてしまっている格好なのだ。
何がダメなのだろうか。
■現場は意気消沈
たとえば3月5日の放送は「日本語とアナウンサー」がテーマ。フジの局アナや元NHKアナたちが雛壇にずらりと登場すると、お互いの“喋り”を延々褒め合うばかりで、これを1時間以上続けられるとさすがにツラい。
フジの関係者がこぼすのだ。
「他にも政治記者を集めて喋らせるだけとか、何で今これなの?という企画ばかりです。それというのも、古舘さんの意向が強くて、現場から上がってきた企画はほとんどダメ出しされるのです。それでも、どんなテーマであっても自分の喋りで盛り上げられると古舘さんは思い込んでおり、局のチーフプロデューサーも何も言えません」
結果、現場は意気消沈、エンディングのスタッフロールに自分の名前を出して欲しくないとこぼす者まで出る始末だという。
この視聴率では、4月改編のタイミングで打ち切りが検討されても仕方があるまい。だが、それもままならないとは、先のフジ関係者だ。
「古舘さん側とは、最低でも1年は続けるという約束があったのですが、このままではスポンサーもつかない。そこで、古舘サイドに打ち切りを打診したところ、“話が違う!”と逆に抗議されてしまったそうです」
そこで古舘プロジェクトに聞くと、
「そのような事実はございません」
リベンジどころか、「フジ凋落」の象徴となってしまったこの番組、どうする?「フルタチ」さん。
ワイド特集「違わないよぉ~!」より
週刊新潮
2017年3月16日号 掲載
http://www.dailyshincho.jp/article/2017/03150601/?all=1