【エコ】テスラが100%太陽光発電だけで自給自足する離島を作った結果!!これがエネルギー革命か・・・
2017年2月22日水曜日の夕方、米領サモアの外れにある島の1つ、タウ島では、3つある村の住民のほとんどが
「ペセ」、つまり教会の聖歌隊の練習をしていた。年に1度、島を挙げて行われる若者たちのステージが迫っており、
どのグループも出し物の仕上げに熱が入っていた。
中でもここファレサオ村は島で最も小さな村であり、聖歌隊は大きなプレッシャーを感じるのが常だ。
だが今年は他の村を圧倒すると彼らは信じている。その秘密兵器とは、ディズニー映画『モアナと伝説の海』の
劇中歌「もっと遠くへ」だ。これを編曲し、息の合った振り付けも加えて、海を旅する島民の暮らしを表現する。
近くの民家では、地元の放送局にチャンネルを合わせたテレビがサモアのニュースを伝えている。
だが、音量はゼロ。聞こえるのは扇風機の低い作動音と、遠くで練習する村の聖歌隊の声だけだ。
ムス・フィアバ・ムティニさんは、タブレット端末を見つめたまま、歌声に合わせて楽しそうにハミングしている。
82歳のムティニさんは村の年長者であり、年と共に故郷が様変わりするのを目の当たりにしてきた。
「昔は、ここにたくさんの人が住んでいたものです」と彼女は言う。「でも、1987年にハリケーン・トゥシが来たとき、
何もかもが壊されました。多くの人はパゴパゴ(米領サモアの首都)や米国本土に出て行きました」。遠い記憶を思い出し、
彼女は間を取ってため息をついた。「この島は、今ではすっかり変わりました」(参考記事:「【動画】ハリケーンの脅威」)
タウ島のような島は、この地球の縮図と言っていい。空間も資源も限られるため、人間社会が成功するかどうかは、
それら必須要素を効果的に管理することにかかっている。より持続可能な未来を目指して、タウ島の住民たち数百人は、
新しいソーラーエネルギー事業に信を置いている。中には、これが世界中に広まるのを見たいと言う人もいる。(
カテゴリー5のハリケーンにも耐えられる
2016年11月、太陽光発電による新しいマイクログリッド(小規模電力網)がタウ島に完成した。
これにより、それまで100%ディーゼル燃料だった島全体の発電は、100%太陽光に切り替わった(島の人口は季節によって変動するが、
たいてい200人〜600人の間だ)。(参考記事:「シリーズ地球:21世紀のスマート・グリッド」)
このソーラー事業を担ったのはソーラーシティ社だ。米カリフォルニア州に本社を置き、イーロン・マスク氏の
テスラ社に同じ頃に買収された。800万ドル(約9億円強)の事業に、米国内務省と米領サモア電力局(ASPA)が出資している。(
島の北岸にある約2.8ヘクタールの土地に5328枚のソーラーパネルが設置され、1.4メガワットの電力を生み出す。
電力はテスラの大型蓄電池、「パワーパック」60台に蓄えられる。これで、日光が全く差さなくても最大3日間は島に電力が供給される
パネルの設置は簡単ではなかった。タウ島は米国のカリフォルニア州から約6400キロも離れている。
極めて高い湿度と、熱帯の激しい嵐の可能性も考慮しなければならない。その結果、発電システムはカテゴリー5のハリケーンの
風にも耐えられる能力を備えたものになった。(参考記事:「温暖化で大規模な嵐の発生数が7倍に」)
それ以前にもタウ島でエネルギー革命が起こったことがあった。1972年だった。ASPAがディーゼル発電施設を建設し、
初めて島全体に電力をもたらしたのだ。それまでは、灯油のランタンが夜の主要な明かりだった。
小型の家庭用発電機はぜいたく品で、買える世帯はほとんどなかった。多くの人にとって、生活のペースは簡素でのんびりとしていた。
ディーゼル発電の導入は、タウ島の人々にとって、生き方を変えるのと同じことだった。
突然、スイッチを入れるだけで明かりがつくようになり、村の中でも家庭でもできることが飛躍的に増えた。
電力によって食品の調理や保存の方法も変わったため、地域の食生活も変化した。
間もなく、ディーゼル発電のうなる大きな音が、タウ島を特徴づける音の1つとなった。
(続きはサイトで)
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引用元: ・【エネ】世界が注目、テスラが設置した100%太陽光発電の離島の現状…油依存もなくなりエネルギーの自立を果たす