『最後の最後に韓国が正気を取り戻した』と専門家が”朴槿恵の逆転”に驚愕。蝋燭デモ隊は蹴散らされた模様
韓国国会に弾劾訴追され、罷免の危機に直面する朴槿恵(パク・クネ)大統領が延命を果たすかもしれない。1日にソウルで開かれたデモで、罷免反対派の参加者数が賛成派を上回ったのだ。憲法裁判所の結論は今月中旬にも出る公算が大きいが、現地を歩いた専門家は、朴氏の奇跡の大逆転もあり得るとみている。
1日は、韓国では日本による朝鮮半島統治下の1919年の「3・1独立運動」を記念する祝日。デモの過熱化による衝突も懸念され、韓国メディアによると、衝突阻止のため約1万6000人の警察官が動員された。集会参加者は、主催者発表で罷免賛成のデモに30万人、反対のデモには500万人に上ったと伝えられた。
「30万」「500万」という数字は大げさだが、ソウルでデモを見た東京基督教大の西岡力教授は「力関係が完全に逆転した。罷免に反対する右派のほうが3倍から4倍の数がいたと思う」と話す。西岡氏は昨年11月、主催者発表で「100万人」が参加したという反朴派のデモを確認したが、1日の罷免反対デモは「そのときよりも多い感じだ」という。
朴氏罷免が決まれば、次期大統領選は本来の12月から前倒しされ、5月にも行われる見通しだ。最新の世論調査では、最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表が独走。文氏は「反日」「従北」の政治家として知られ、北朝鮮主導による朝鮮半島の「赤化統一」の恐れが指摘されている。
1日には大邱(テグ)、安養(アニャン)、麗水(ヨス)の各市で新たに慰安婦像が設置されるなど混乱も続くが、憲法裁判所はどのような判断を下すのか。西岡氏は「まだ分からないが、朴大統領が青瓦台(大統領府)に戻り、12月の選挙に今の大統領代行を出すのが一番いいシナリオで、その可能性もあるのではないか」と話し、次のように続けた。
「保守派は憲法裁判所が欠員状態のまま判断を出すことを憲法違反と主張している。もし朴氏の弾劾が成立したとしても、保守派は団結して動員を高め、次の大統領選でも『左派に負けるな』ということになるだろう。赤化革命を阻止できる可能性も見えてきた」
韓国もようやく理性を取り戻したのか。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20170303/frn1703031130002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20170303/frn1703031130002-n2.htm
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「親朴派」のデモが勢いを増している=1日、ソウル(共同)
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大邱、安養、麗水の各市で1日、新たに慰安婦像が設置された(左から、いずれも聯合=共同、合成写真)