日清食品、40年使い続けたCOBOLのメインフレームを撤廃→システム保守に関わる時間が激減、長時間残業もゼロに
2013年にCIO(最高情報責任者)として入社しプロジェクトを主導した喜多羅滋夫執行役員は、「複雑なプロジェクトで苦労したが、何とかやり切ることができた」と振り返る。
1977年からメインフレーム使用
複雑なプロジェクトになったのは、グループ全体でのシステム統合を目指したからだ。日清食品ホールディングス(写真2)傘下には、即席麺を製造する日清食品、2006年に買収した同業の明星食品、チルド食品を扱う日清食品チルド、冷凍食品を扱う日清食品冷凍などがある。同じ食品でも、賞味期限の範囲が異なり、受発注や在庫管理のプロセスにも大きな違いがある。
しかも、日清食品がメインフレームを使い始めたのは1977年だ。直近では富士通製の「FUJITSU Server GS21 1400」を利用。
受発注システムなどの基幹システムは40年にわたってCOBOLで「手組み」してきた。
長い歴史の中で、社内部門や顧客企業の要望に応じて作り込んだシステムは増える一方だった。メインフレームで稼働するシステムは約60件、プログラム数は約2万本に及んでいた。
<中略>
営業部門説得しシステム廃止徹底
業務上必要性の低いシステムを廃止する方針も徹底。例えば、メインフレームでは「物流センターCRPシステム」が稼働していた。
CRPとは「Continuous Replenishment Program(連続的補充プログラム)」の略で、顧客に当たる小売店の物流センターの在庫を自動補充する仕組みである。
CRPは一時期のブームを経て下火になり、直近では社内の1営業所が顧客4カ所への納品に使うだけになっていた。
西田係長は代案を示して営業所長を説得。システムを使わない方法で代替する方針でまとまり、CRPシステムは廃止した。
こうして2017年1月までにメインフレームの約60件のシステムは全廃し、メインフレームを撤去した。
それ以外のシステムも54件にまで減らした。約50人が所属する情報企画部はこれまで慢性的な残業に追われていたが、極端な長時間残業者はゼロになり、総残業時間も前年比2~3割減で推移しているという。
詳細
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/346926/022700859/
わろたw
誰か解説して
・スパゲッティコード
スパゲッティコードとは、実行順序や構造が複雑に入り組んでいて、整理されていないプログラムのことで、スパゲッティが絡まる様子に例えられたものである。
http://www.weblio.jp/content/%E3%B9%E3%91%E3%B2%E3%83%E3%86%E3%A3%E3%B3%E3%BC%E3%89