シンガポールが第2次世界大戦(World War II)中に日本に占領されていた歴史を紹介する展示会の名称が、国民の抗議を受けて変更されることになった。
当時英国の植民地だったシンガポールが旧日本軍の進攻で陥落してから75年に当たる15日に始まったこの展示会は、当初「Syonan Gallery: War and Its Legacies」(昭南ギャラリー:戦争とその遺産)という名称だったが、日本が占領したシンガポールにつけた名称「昭南」を使用した点について、親や祖父母の世代を含む大勢の国民から抗議の声が上がった。
ヤーコブ・イブラヒム(Yaacob Ibrahim)情報通信相は17日、フェイスブック(Facebook)への投稿で「日本占領下で著しい苦痛を味わい、ご家族を亡くされた方々の感情を尊重しなければならない」と陳謝し、展示会の名称を「Surviving the Japanese Occupation: War and its Legacies」(日本の占領を生き延びる:戦争とその遺産)に変更すると表明した。