”日本漫画の中国人キャラ”が『予想外の方向に劇的進化した』と専門家が指摘。過去の伝統的キャラはおかしかった
日本の漫画で代表的な中国人キャラと言えば、漫画ファンは『らんま1/2』の天真爛漫なシャンプー、『魔法先生ネギま!』の元気な古韮、日本の漫画界で今流行中の空知英秋作品『銀魂』の、チャイナドレスを着てお団子頭を結った怪力少女の神楽を思い浮かべるかもしれない。
しかしこういった中国の美少女が登場する前、日本の漫画の伝統的な中国人キャラはおかしなイメージだった。
1964年から連載された『サイボーグ009』の006号「張々湖」は、日本人に最も早く深い印象を残した中国人キャラだろう。彼は肥満体で滑稽な顔をしており、長い八の字のひげを生やしている。おかしな日本語を使い、コミカルだ。
1979年から連載された『キン肉マン』に出てくる中国人キャラ「ラーメンマン」は、「張々湖」よりも特徴的だ。清の時代の辮髪を結い、額には「中」という字が書かれている。このバトル物の漫画で、ラーメンマンは残虐ファイトで知られ、血なまぐさいシーンもある。
なぜ昔の日本の漫画は、このような中国人キャラばかりを用いたのだろうか。大阪大学の金水敏教授は著作の中で、太っている、八の字のひげを生やしている、辮髪を結っているといった外見的特徴は、日清戦争前の日本社会の中国に対するステレオイメージと分析した。性格面は、日清戦争後の中国に対する蔑視や偏見が混ざっている可能性があるという。
これらの「美しい」「かわいい」といった字とは何の関係もない男たちは、なぜチャイナドレスの美少女に変わったのだろうか。
金教授によると、日本の漫画における中国人キャラのイメージは、台湾映画の『キョンシーズ』を源とする。映画は1986年に日本で上映され好評を博し、今でも多くの日本人ネットユーザーは、幼い頃の思い出だと称している。台湾人女優のシャドウ・リュウが演じたテンテンは、かわいらしく斬新な設定で、日本で人気者になった。彼女の「かわいい中国の少女」というイメージは、日本の漫画家に新たなインスピレーションをもたらした。
上述した『らんま1/2』も、この映画が公開された後の1987年より連載された。漫画のシャンプーというキャラクターは、外観も設定もテンテンと通じる点が多くある。多くの日本のネットユーザーは、高橋留美子がこのキャラを創作した時に、テンテンのイメージを参考にしたと考えている。
>>2辺りに続く
2017/01/02 10:15
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2017-01/02/content_40023989.htm