”理工系の韓国人を雇用した企業”が『絶望的な現実に直面して』絶叫している模様。膨大な費用をかけて再教育
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「電気工学を専攻したと言っていましたが、電気回路が描かれた図面を読むことができませんでした。材料工学科出身の社員に『ガラス、セラミックス、銅の中で電気が最もよく通るのは何か』と聞くと慌てます。こんなことで、どうやって世界をあっと言わせる技術を開発することができるでしょうか」
プリンター製造メーカー代表のチェ・グンスさん(60)は、最近になって新入社員を採用する際に専攻に関する試験を実施し始めた。大学の成績も良く、TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)の点数も高い学生を選んでも、いざ専攻についてはよく知らないといったケースが多いためだ。チェ代表は「一体工業大学で何を教えているのか分からない。少なくとも研究や開発に必要な基本概念や技術などは、大学で責任を負わなければならないのではないか」と主張する。
産業現場では「即戦力になれる人材が足りない」と、うめき声が上がっている。研究面における才能を備えた人材を採用し技術開発に投入したいが適当な人材が見つからない、というのが企業側の嘆きだ。大企業は、新入社員を採用した後、結局1人当たり数千万ウォン(数百万円)を投入して再教育を実施する。求人難に資金力もない中堅・中小企業は、泣きながら従業員を採用する羽目になる。ある中堅企業の最高技術責任者(CTO)は「修士、博士クラスはそれでも何とかなるが、学部卒で入社した社員は実務能力が事実上ゼロに等しい状態で入ってくる」ともらす。
■専攻知識に欠ける工科大卒
産業現場では、理工系出身者の最大の問題点として「専門性の不足」を上げた。本紙が、韓国産業技術振興協会(産技協)と国内の250社に上る中小・中堅企業、大企業の役員クラスの最高技術責任者たちを対象にアンケート調査を行った結果、10人に7人(72.4%)が「引き受けた業務についてよく知らないのが問題」と回答した。専攻者との理由で採用しても業務理解度が低く、素早く適応することができないというのだ。「専攻に対する基礎知識が不足している」(31.2%)という点も指摘された。中小企業の代表を務めるAさんは「微積分もまともに理解できず、工学的概念もしっかりしていないのに、生半可な各種融合教育だけを経験した卒業生たちがたくさんいる。業務上の指示を下せば『そんなの習わなかった』としらを切るが、採用を白紙に戻すこともできず、ただただもどかしい限り」と苦言を呈す。
企業家たちは「理工系人材の不足は誰の責任か」という質問に「大学教育にある」(48.4%)と口をそろえる。その中でも「素早く変化する技術的トレンドを反映した教育を、大学側ができていない」(53.2%)と回答した企業家が最も多かった。大多数の大学が毎年同じ試験問題を出題し、産業現場の技術的変化には目をつぶったまま毎学期全く同じ講義だけを繰り返すというのだ。学生は既出問題が掲載されたマル秘ノートを丸暗記して答案用紙を埋め、大学は実習と研究に使う実験道具や最新機械の普及には投資を拒むため、工科大生たちは4年間にわたって古い理論だけを学ぶ悪循環が繰り返されているという話だ。産技協の関係者は「ある大企業を訪問したところ、大きなCAD(コンピューター利用の設計・製図)室が別にあるため用途を聞いてみた。すると『新入社員が6カ月間勉強する教育室』だと説明された」という。あるIT(情報技術)業者の代表は「コンピューター工学科の卒業を間近に控えた学生たちを対象に行われた特講で『コーディング(coding/コンピュータープログラミング)』をするよう言ったところ、まともにできた学生はほとんどいなかった。コーディングもできない工大卒に入社されれば、企業はどうにもならない」と話す。
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(>>2以降に続く)