前川喜平の貧困調査騒動がとても駄目な感じの末路を迎えてしまう 証拠は隠滅されていた
〈前川前次官 出会い系バー通い 文科省在職中、平日夜〉──2年前の5月22日、読売新聞朝刊に躍った見出しだ。その3日後、前文科次官(当時)の前川喜平氏は記者会見を開き、加計学園の獣医学部の新設問題について、「行政のあり方が歪められた」と政府を厳しく批判。前川氏の“告発”が大きな話題を呼ぶとともに、出会い系バー通いの記事は「告発を封じるための官邸のリークだったのではないか」と注目を集めた。そうして政・官・マスコミの関係者の間で一躍、“歌舞伎町で最も有名な店”とまで呼ばれることになった出会い系バーが、ひっそりと幕を下ろしていた。
「今日は何しにきたの?」「えーっ、暇だったからちょっと……」
新宿・歌舞伎町の雑居ビルの1室──南国をモチーフにした店内には鼻につくバニラの香りが広がり、カウンターでは出会ったばかりに見える男女が腹の探り合いを繰り広げる。壁には来店した女性の写真が貼られ、店員は「気になる子がいたら言ってください、2人っきりになれますよ」と声をかけてくる。
女性との“相席”を謳う飲食店はいまや繁華街の至る所に見受けられるようになった。ここもその1つに過ぎないのだが、この「出会い系バー」は一時期、メディアが殺到する現場となったことがある。
きっかけとなったのは、2017年の加計学園騒動。獣医学部の新設を巡り、所管である文科省の「総理のご意向」と書かれた内部文書の真偽について、文書が作成された当時事務次官だった前川氏は「(事務次官として)在職中に共有していた文書であり、確実に存在していた」と実名で公に告発する準備を進めていた。
ところが前川氏の会見が行なわれる3日前の5月22日、読売新聞が報じたのが、前川氏の在職期間中の「歌舞伎町の出会い系バー通い」だった。前川氏は告発会見などで「女性の貧困の実態を見たかった」とバー通いを認めたが、菅義偉官房長官は会見で「強い違和感を覚えた」とコメント。そんな経緯があってこの出会い系バーは脚光を浴びるかたちとなった。
https://www.news-postseven.com/archives/20190407_1347954.html