中国と縁切りした島国に巨額支援が寄せられる凄まじい情勢に突入 中国による借金漬けを回避
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中国による「借金漬け」のモルディブ インドが財政支援へ
モルディブで中国寄りの大統領から代わったインド寄りのソリ大統領がインドを訪れ、モディ首相と会談しました。いわゆる中国による「借金漬け」の解消を念頭に、インドが14億ドルの財政支援を行うことで合意しました。
インドとの関係を重視するモルディブのソリ大統領は、ことし9月の大統領選挙で、前のヤミーン大統領による中国一辺倒の外交政策を批判して当選し、先月、大統領に就任しました。
ソリ大統領は、初めての外国訪問としてインドを訪れ、17日、モディ首相と首脳会談を行い、インドから14億ドル(日本円でおよそ1600億円)の財政支援を受けるほか、インド洋の安全保障で両国が協力を強化することで合意しました。
会見で、ソリ大統領は「インド洋の安定が両国の間の主要議題だ」と述べ、モディ首相も「両国に損害を与えるような行為は決して許さない」と述べて、インド洋での安全保障上、脅威になりうる動きに警告を発しました。
インド洋で戦略上重要な拠点となるモルディブでは、中国が、巨大経済圏構想「一帯一路」に絡んでインフラ整備に巨額を融資し、さらに周辺海域に海軍の艦艇を展開させるなど海洋進出を強めています。
モルディブは対外債務がGDP=国内総生産の50%近くに上っているとみられ、多額の債務に苦しむ中、中国によるいわゆる「借金漬け」という懸念が出ていて、今回の合意は、こうした中国の動きを念頭に置いた両国の関係強化と受け止められています。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181217/k10011750441000.html
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