”韓国の技術崩壊”が『凄まじい勢いで進行中だ』と専門家が激しく懸念。死屍累々の光景が現出している
韓国の「技術崩壊」が止まらない。ギャラクシーノート7などサムスン製スマートフォンの連続発火が世界的ニュースとなったが、その前後にも韓国製の宇宙観測衛星が運用途中で故障しデブリ(宇宙のゴミ)となったり、国産戦車の開発が頓挫するなど、想定外の出来事が発覚。韓国の国民も「ウリナラ(我が国)の技術」に、疑心暗鬼にならざるを得ないようだ。(岡田敏彦)
宇宙からの故障報告
宇宙観測衛星の故障が判明したのは今月10日。東亜日報(電子版)など現地メディアによると、故障したのは「科学技術衛星3号(STSAT-3)」。2013年11月21日にロシアのドニエプルロケットで打ち上げられた。
その役目は科学研究や大気観測で、韓国天文研究院が開発した「多目的赤外線映像システム」を搭載していた。ところが、韓国の国会議員が同院の資料を分析したところ、肝心の赤外線カメラが昨年5月~10月の間、壊れて機能しなかったことがわかったのだ。原因は冷却器の寿命切れとされているが、13年11月からわすか1年半でガラクタとなった。
実際は、打ち上げ後の約3カ月は機能試験などの初期テストに費やしており、実質稼働期間は1年と3カ月。韓国内では総事業費の約278億ウォン(約27億5000万円)と釣り合うのかといった声が出ており、管轄する政府の未来創造科学部では「研究のための観測は(故障前に)済んでいた」と釈明するなど、火消しに躍起だ。もちろん韓国国民は批判の声を上げており韓国ネットユーザーたちは「わずか2年でゴミになるとは何事か」と憤りを隠さない。
STSAT-3は重量わずか170キログラムの小型衛星だが、トラブルは韓国内にとどまらない。14年9月には旧ソ連の気象衛星メテオール(METEOR)1-10の破片と衝突する可能性が発覚するなど、宇宙開発を進めている他国にも“迷惑”をかけるしろものだった。
非常の空
高度の下がった大気圏内でもトラブルは止まらない。韓国通信社の聯合ニュース(電子版)は9日、空軍の空中早期警戒管制機「ピースアイ」(米国製)について、空軍が2機を追加導入する計画を立てたと報じたが、「故障で飛べない分を追加で補うのでは」との観測が韓国内から出ている。
ピースアイは空飛ぶレーダーとも言われ、遠方から接近してくる航空機を察知して分析するには欠かせない「軍の目」ともいえる重要装備だ。機体背部に設けた棒状のフェイズド・アレイ・レーダーで半径約500キロ内の航空機約1千機を探知・追跡できる。韓国ではこれまでに4機導入しているが、韓国JTBCテレビによると故障続きで修理もままならず、導入1年後の13年10月の時点で、飛べる機体はわずか1機だったという。
2機の追加導入については聯合ニュースも「現在運用中の4機に部品切れと欠陥が相次いでいるためとの見方もある」と批判的な見解を掲載した。
とはいえピースアイを運用するのは韓国、オーストラリア、トルコの3カ国で、大口顧客になるはずだった米空軍は結局、採用していない。このためスペアパーツの生産ラインも次々と閉鎖されている。もはや新品を追加する以外に方策はないようだが、改善策がなければまた壊れるのも時間の問題かもしれない。
「C」がない軍隊
生産管理や品質改善でいまや常識でもあるPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)の「PDCAサイクル」だが、韓国の場合は計画→実行→計画→実行と続き、「C(Check)」がない場合が多い。日本や米国でPDCAが終了し完成された技術をそっくりそのまま“導入”するためともされる。そんな状態を最も具現化しているのが韓国陸軍だ。
北朝鮮軍と陸続きで対峙する韓国陸軍にとって最も重要な次期主力戦車「K2(黒豹=フクピョ)」の国産がほぼ不可能となったことを韓国通信社NEWSISなど現地メディアが13日報じた。
http://www.sankei.com/west/news/161025/wst1610250005-n1.html
(>>2以降に続く)
運用途中に故障した韓国の科学技術衛星3号のイラスト(韓国天文研究院HPより)